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「マイ・ボーイ」佐々木功
投稿日 : 2002/01/01 23:16
投稿者 梶原正義
参照先
作詩・作曲:谷村新司/編曲:川上 了
昭和55年に"佐々木功"名義でリリースしたアニソンでないオリジナルシングル第2弾で、B面は「残照」です。
前回の「息子よ・・・」が演歌歌謡畑のチームによるものだったが、今回はちょっとフォーク/ニューミュージック的な路線へシフトしたようで、作詩・作曲も当時は『アリス』の一員だった谷村新司氏である。谷村氏と言えばご自身の「昴」、山口百恵の「いい日旅立ち」など、フォークといってもやや演歌的で叙情的な歌謡曲でも有名で、この曲もその路線の一つと言えそうだ。
エルビス・プレスリーの曲に「マイ・ボーイ」というものがあるが、和製プレスリー佐々木功ということから多分に意識もしたのだろう。題名からも分かるとおり「息子よ・・・」と同じく、父から息子へのメッセージソングで、当時のご自身の境遇を吐露したものとも言えるし、アニソン歌手とは別にもっとアダルトな年齢層のファンを開拓しようとの思いもあったのかもしれない。
佐々木功氏のボーカルも、やはりこのような内容の詩では言葉を噛みしめるように感情を込めて歌っている。しかも、佐々木さんの場合、"感情を込めて"といってもいわゆる浪花節演歌のように変に"作り"が入っていないスマートさがあるだけに、今聴いても決して古さは感じない。
ただ、当時ですらアダルト層の流行歌離れが始まっていた訳だし、まして家庭内暴力の蔓延など、家庭における父親不在が一層クローズアップされた時代にこの手の歌はあまり受け入れられなかったようだ。谷村氏の曲もフォーキーでしっとり流れるように歌いあげた方が良さが出るように思う。残念ながら佐々木氏の持ち味とチョット噛み合っていないようにも思う。佐々木氏自身もチョット力が入り過ぎたようだ。アニソンのように普通に歌って頂けたら十分でしたのに。語り調がかえって流れを止めている感さえもある。
残念なことに(??^^;)佐々木さんの歌を聴いて育った世代は、今でもアニソンを聴いています。
あれから20年以上経ちましたが、今のご自身ならばどのように歌われるでしょうか? 今だからこそ聴いてみたい気もする。
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Re: 「マイ・ボーイ」佐々木功
投稿日 : 2003/03/02 19:10
投稿者 Excalibur
参照先
「マイ・ボーイ」も「残照」も、共に’80年に発売された谷村新司のアルバム『昴』に収録されています。
確かラジオ番組が縁で(*)交流を持ち、曲をプレゼントしてもらう約束をしたという話でした。その時点ではオリジナル曲を書き下ろしてもらうという話だったのかな。
結果、自作の中から好きな曲を、ということになってこの2曲を選んだんですね。

(*)文化放送の「セイヤング」「ペパーミントストリート青春大通り」で、同時期にパーソナリティを務めていた。
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