作詩：仲倉重雄/作曲：吉岡しげみ
ＮＨＫ『みんなのうた』の楽曲で、ささきいさお氏が当番組で歌った唯一のものである。意外にも子供番組の使用曲や童謡を歌ったものは数少ない。水木"アニキ"一郎氏やたいらいさお氏がうたのおにいさんをされていたのとは対照的である。
歌は、セルバンテス原作でお馴染み「ドン・キホーテ」を歌ったもので、ゆめゆめ24時間ショップのＣＭソングではないのでご注意されたい（誰も間違えないと思うけど^^;）
『みんなのうた』の楽曲ということで、作りもまぁいかにも童謡という感じだが、それだけにキャッチーで親しみやすいので、個人的には好きな歌です。スペインが舞台だが、ブラスやバンジョー、ハーモニカなどアメリカ西部劇風なアレンジなのだが、これが結構ハマっているし、ディスコビート風のストリングスもノリがあって面白い。間奏のサンバ風ホィッスルでブレイクをはさみながら哀愁ある管の音もなかなか味がある。
佐々木功氏も肩の力を抜いた感じでリラックスしているが、お得意の見栄を切るようなシャウトや、サビでのタメの効いた"いさお節"も聴けるから、ファンとしては思わずニヤリ^ー^
功さんがアニソンを歌わなくなったあとも随分長い間放映され、平成に入っても聴けたのでファンとしても結構嬉しかったものだ。シングル発売が'81年３月だから、意外や意外なロングランな訳だ。
ところで「ドン・キホーテ」といえば「ラ・マンチャの男」というミュージカルが有名で、その使用曲「見果てぬ夢」もスタンダードである。実はエルビス・プレスリーが「ライブ・イン・ニューヨーク」でも、この「見果てぬ夢(The Impossible Dream)」を熱唱している。
というわけで、我等が佐々木功さんには、こちらも是非歌って頂きたい。歌詞の内容もまさに佐々木さんの生き様である。「マイ・ウェイ」もいいが、こういう夢を追う歌も今だからこそ聴きたい。

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