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「赤い花 白い花」
投稿日 : 2004/01/02 23:14
投稿者 梶原正義
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「赤い花 白い花」
作詞・作曲:中林三恵 編曲:浦野直 歌:ビッキーズ(川島敬子・山田企司子)
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Re: 「赤い花 白い花」
投稿日 : 2004/01/02 23:18
投稿者 梶原正義
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ところが、この歌、実はフォーク・グループの「赤い鳥」が1970年にシングルのB面として最初に吹き込んだ歌であることを知った。そして、作詞・作曲が実は中林三恵という女性で、それもプロとしてではなく高校生の頃に自作して、それが同級生を始めとして人から人へと伝わって、遂に世に出たことも知った。そして、1976年にNHKの「みんなのうた」で放映されて全国的に知られるようになったという・・・本当にリアルタイムな歌であったし、真の意味で「フォークソング(民衆の歌)」であったわけだ。
そんなこともあって、随分な無節操ぶりだが、最近ではこの歌が大のお気に入りである。ビッキーズは、当時この歌をシングルで出しているが、大ヒットまでは行かなかったようだし、残念ながら放送バージョンは、未だに販売されていないそうで、NHKがたまに再放送するものを待つしかないのである。
それでも、ビッキーズの歌声ははっきりと今も脳裏で再生できる。2人の若い女性による澄み切ったコーラスは、本当にこの歌にマッチしていた。何といってもこの歌の一番は「赤い花」だし、二番は「白い花」なのである。この色彩的な対比の美しさが、この歌の肝でもあるが、2人の女性による瑞々しい歌声で歌われたことが、そのイメージをさらに掻き立ててくれている。この歌は、先の芹洋子さんのみならず、最近ではル・クプルやあの木村弓さんら、いかにもその道といった人たちが多数録音している。しかし、この歌は言葉は悪いが、やはりあの年頃であったビッキーズが歌ってこそ味わいがあると思う。決して他の人のバージョンが悪いとは思わないけど、やっぱり最初に感じてしまった完成度は、どうにもこうにも強烈なのである。
ついでに言えば、私が勝手に“小梅ちゃん”のイメージを引きずっていた林静一氏のアニメも、今となっては絶妙なマッチングだったと思う。たった数回しか見ていないはずなのに、未だに鮮明に再生できるのだから、やはりエヴァーグリーンな力に満ちているのだろう。これこそスタンダードというものなのだろうな。赤い花で統一された画面構成と一見無表情で清楚な少女の横顔が印象的な一番と白い花で統一された画面構成と確か白く冷たく光る月に照らされた一見無表情で清楚な少女の横顔が印象的な二番の見事な対比とイメージは、歌の世界を余すことなく描ききっていて、我々日本人の心を揺さぶるものがあります。「あかきしろきすべらきのこころ」という日本人の美学ですな。
いわゆる日本画が大嫌いでギャグ漫画ばかり描いていた私も、いつしか日本画をCGで描くような歳になってしまった。社会に出て何年も過ごすうちにすっかり汚れてしまい、体にも余計なものがついてくると、こういう澄み切ったものに憧れるようになるのですな。
それだけに、もう一度きちんとした音源と画像でこの歌を見聞きしたいものである。
NHKがDVD化してくれることを切に願うのですがね・・・。それもちゃんとオリジナルの歌手とバージョンで・・・権利関係とかうるさいのですかね。でも、キチンと世に出すことこそがすべての当事者にとっては利益になると思うのですが。
そんなこともあってか、今日もひっそり弾けもしないギターを持ち出して、こっそりメロディをなぞってみたりするんだが・・・これが安いギターでは味が出ないんだわ!
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Re: 「赤い花 白い花」
投稿日 : 2004/01/02 23:16
投稿者 梶原正義
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私は、この唄をNHKの「みんなの歌」で始めて聴いた。「みんなの歌」というのは、2曲放送して、一曲は“愉快な楽しい”感じの曲、もう一曲は“しっとり清純派の真面目”系という構成が多かった。前者は、コミカルにアニメが多用され、後者は、きれいな映像か教科書的な挿絵というパターンが多かった。そういうこともあって、幼稚園〜小学校低学年の頃の私は、圧倒的に前者を好んで見ていたわけである。後者は、いかにも“児童たるもの、清く正しく美しくあらねばならぬ!”みたいな何か大人の押し付けがましさを感じてしまって好きになれなかった。この「赤い花 白い花」も、確か後者の扱いだった記憶がある。
唄っていたのは(当時は知らなかったが)“ビッキーズ”という女性フォーク・デュオで、アニメは、大正ロマン風な画風で有名な“林静一”氏が担当した。この唄と歌詞のもつ純粋さや、ビッキーズの清楚このうえない透き通るような正統派コーラス、それに林静一氏の美人画はあまりにも“清く正しく美し”過ぎて、ひねくれていた私には今ひとつ馴染めなかった。いかにも学校で習うがごとき“文部省(今なら文部科学省)唱歌”のようで、実際にそういう類の歌だとばかり思っていた。また、言葉は悪いが、よく老人ホームあたりで“おじいちゃん・おばあちゃん”が歌っているイメージが何故かあって、戦前から歌い継がれてきたか、いわゆるクラシックな玄人の“音楽家”がそれ用に作った古い“童謡”だとばかり思っていた。
また、この唄は芹洋子さんもレパートリーにしていた。そういうこともあって「四季のうた」のような朗々とした歌のイメージが強かった。
しかも、当時は林静一さんのアニメというとロッテの「小梅ちゃん」のCMのイメージが強く、ああいう純和風なものは却って“取っ付きにくい”イメージさえ持っていたのだから、なおさらだった。
それでも、メロディーや歌詞だけはしっかりと心に刻まれた。林静一氏の描くアニメもきっちりと覚えている。なんか気恥ずかしさを感じながらも、何かの時には鼻歌まじりに歌っていた。
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