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「ポーの一族」
投稿日 : 2008/02/10 18:06
投稿者 久保田r
参照先
2007年12日 ジーダス
第1巻(本編約60分 第1話〜第4話収録)
 第1話「ポーの一族」
 第2〜4話「ポーの一族 第1章〜第3章」

<スタッフ>
原作: 萩尾望都「ポーの一族」小学館
構成・脚本:相馬和彦
音響制作:マリン・エンタテインメント
制作・著作:Softgarage、ラジオ関西

<キャスト>
エドガー:朴 路美(※路は「王」へん)/アラン:斎賀みつき/メリーベル:いのくちゆか/ポーツネル男爵:石飛幸治/男爵夫人:佐々木瑶子/グレンスミス:関俊彦/クリフォード:関智一、他
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Re: 「ポーの一族」
投稿日 : 2008/02/10 18:08
投稿者 久保田r
参照先
 2007年10月よりラジオ関西にて放送されたラジオドラマのCD化。全6巻(全24話)。毎月1巻ずつ発売。ドラマCDは、ラジオ放送時の編集とは異なるディレクターズ・カット版を収録。原作は、不朽の名作と名高い萩尾望都「ポーの一族」。

 「ポーの一族」と言えば、漫画ファンには一度は読んだことがあるであろう名作中の名作だし、読んだことはなくともタイトルくらいは知っているという人は大勢いるであろうかなりの有名作品なので、声のみとはいえ、このような作品のドラマ化というのは、期待と不安が入り乱れ、作品への思い入れが深ければ深いほど複雑な心中になるというもの。作品のファンであれば原作の良さを十分に思い知っているだけに、聞いてみたいという気持ちと、できればドラマ化せずにそっとしておいて欲しかったという二つの気持ちがせめぎあうのも当然のところで、かく言う私も多感な中学生時代にこの作品を読んで衝撃を受けた世代で、ドラマCDを聞くに当たっては、期待半分不安半分…いやいや期待3割不安7割くらいの割合で恐る恐る聞いたのだった。

 聞いてみての感想は、思ったよりも脚本が出来ていたというのが第一の感想。ドラマCDは、何よりも脚本が大切であると思うので、殊に原作ありきの場合は、収録時間に合わせて原作の良さをどこまで構成出来るかというのが鍵だと思うので、その点に関しては、広く分かりやすく組み立ててあったように思う。ラジオドラマであるので、リスナーの年齢を幅広く捉えた構成だったのではないかな…と思う。これがもし始めからドラマCDのみのメディア展開であれば、また違った脚本になったのではないかな…と少々フォローしつつ。

 声に関しては、なにぶんにも微妙かつ難しい問題で、とにかくエドガーとアランの声が非常に難しい。この二人の声を男性の声にするか女性の声にするかでドラマCDの印象がガラリと変わるので、なんとも言えない。一つ言えることは、この作品は先に触れたようにラジオドラマであるので、女性声優という選択で無難であったように思う。だが、個人的な意見としては、男性の声で聞きたい…というか、女性の少年声ではなくて男性の少年声で聞きたいというのが望みなのだけれど、これはおそらく現実的に非常に難しいことだと思うので、仮に少年声優がいて二人の声をアテたとしても(少年俳優が声をアテるんじゃNG。あくまでも声優。ここがこだわり)、演技力に難があるだろうから、これほどキャスティングに難しい作品はないと思う。そんなことから、エドガーを演じた朴さんと、アランを演じた斎賀さんは、よく演じていらっしゃったと思う。

 エドガーとアラン以外の声では、メリーベルが病弱で儚い深窓のお嬢様という雰囲気が出ていたし、男爵夫人も麗しさと艶っぽさがあってなかなか良かったと思う。わかりやすいという点で。わかりやすいといえば、ポーツネル男爵が、エドガーに対してはいつも怒ってばかりだったので少々仰々しいほどだったが、時代考証の点では分かりやすい男性像だったと思う。後、あまのじゃくな意見で申し訳ないが、第1話で登場するポーの村のおばあさんの声と屋敷のおばあさんの声が気に入りました(笑)。そして、関智一さんは女性相手の時は色っぽい声だと思いました(笑)。
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