1998年5月21日　徳間ジャパンコミュニケーションズ

（1）風の谷のナウシカ／安田成美（風の谷のナウシカ）
（2）君をのせて／井上あずみ（天空の城ラピュタ）
（3）さんぽ／井上あずみ（となりのトトロ）
（4）となりのトトロ／井上あずみ（となりのトトロ）
（5）はにゅうの宿／アメリーダ・ガル＝クリチ（火垂るの墓）
（6）ルージュの伝言／荒井由実（魔女の宅急便）
（7）やさしさに包まれたなら／荒井由実（魔女の宅急便）
（8）愛は花、君のその種子／都はるみ（おもひでぽろぽろ）
（9）さくらんぼの実る頃／加藤登紀子（紅の豚）
（10）時には昔の話を／加藤登紀子（紅の豚）
（11）海になれたら／坂本洋子（海がきこえる）
（12）アジアのこの街で／上々颱風（平成狸合戦ぽんぽこ）
（13）いつでも誰かが／上々颱風（平成狸合戦ぽんぽこ）
（14）カントリーロード／本名陽子（耳をすませば）
（15）ON YOUR MARK／CAHGE&ASKA（Om Your Mark）
（16）もののけ姫／米良美一（もののけ姫）

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　1984年「風の谷のナウシカ」〜1997年「もののけ姫」までのジブリ作品の主題歌・挿入歌を集めたアルバム。製作順に収録されているので、作品と共に思い出までも脳裏に思い浮かぶようなベスト盤となっている。

　ジブリ作品は、サントラに関しては久石譲氏による音楽が多いが、歌に関しては、作品ごとに”顔”となる歌を選んでいるので、アルバムとしてまとめて聞くと実に多様な歌手がジブリ作品を歌っていることに気付く。作品の為に作った曲もあれば、既存の曲が主題歌となっている作品もあり、作品ごとの違いといったものを感じることができる。

　収録曲の中で思い出深いのは、何と言っても（1）「風の谷のナウシカ」。当時、YMOの影響を受けまくっていた私は、細野晴臣氏が作曲したこの歌をかなり聞いた。音楽番組で安田成美さんがもの凄く緊張しながらマイクを握りしめて歌っていた姿を思い出す。この歌は、シンボルテーマソングで作品では使用されていないというのも話題作りに一役買っていた。作品のイメージを世間に広く伝えるというインパクトのある歌だった。

　その他の歌についても上手く作品と結びついていると思う。『となりのトトロ』の（3）「さんぽ」と（4）「となりのトトロ」は、今でも子供たちに愛されている名曲だし、（6）「ルージュの伝言」と『魔女の宅急便』は、作品のイメージが上手く関連づいている。（16）「もののけ姫」は、記憶に新しいヒット曲。作品のイメージを歌で分かりやすく伝えるセンスがジブリ作品のこだわりだと思う。

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