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「宇宙戦艦ヤマト ファイナルへ向けての序曲」
投稿日 : 2007/01/24 16:21
投稿者 久保田r
参照先
(1)水物語
(2)アクエリアスの神話
(3)大銀河系星雲の衝突
(4)大ディンギル帝国星
(5)水の惑星アクエリアスとクィーン・オブ・アクエリアス
(6)ヤマト出撃
(7)宇宙戦艦ヤマト メモリアル

プロデューサー:西崎義展
音楽:宮川泰、宮川晶(現・彬良)(4曲目)
ナレーション:羽佐間道夫

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Re: 雑感いろいろ
投稿日 : 2007/01/24 21:48
投稿者 Excalibur
参照先
1981年3月に放送が終了した『宇宙戦艦ヤマトIII』。その最後には翌82年夏に『完結編』を製作するとの告知がなされていました。
もっともその時点で、既に82年夏には『わが青春のアルカディア』の公開が決まっていましたので、先ず間違いなく無理だろうなと思いましたが、案の定劇場公開は83年の3月にずれ込んだのですが、その代わりといってはなんですが、82年の5月に先行してリリースされたのがこのLPです。
劇場公開の1年近くも前のことですから、画期的というより、前代未聞のことだったと言っても良いでしょう。
当然他に情報も伝わっていませんので、このLPを聴いて始めてどんなお話なのか、どんな設定なのかを小出しではありますが入手することが出来ました。
そこでは舞台設定が「西暦2203年」、敵の名前が「大ディンギル星」だということが明らかになったのですが、実はこのLP発売が告知された時点では、「西暦2205年」が舞台で、敵方の名前は「大バルカン帝国」だったということは、今や知る人ぞ知るというレベルでしょうか。
広告が掲載されたのが確か発売の2〜3ヶ月前。レコーディングもその前後に行われていると思われますので、その差し替えはかなりギリギリだったのだと推測出来ます。
他にも『完結編』ではキャラクター名やキャストの変更が直前に行われ、製作時の混乱振りをうかがうことが出来ます。

例)
【キャラクター名の変更】
 ルガールII世、ルガールJr. → ルガール・ド・ザール

【キャスティングの変更】
 クイーン・オブ・アクエリアス
  潘恵子 → 田島令子
 島次郎
  間島里美 → 伊倉一恵
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Re: 「宇宙戦艦ヤマト ファイナルへ向けての序曲」
投稿日 : 2007/01/24 16:22
投稿者 久保田r
参照先
 「完結編」公開1年くらい前にリリースされたイメージ・アルバム。「完結編」で新たに登場するアクエリアスとディンギル星のそれぞれのテーマと従来のヤマトのテーマを絡み合わせた素晴らしいアルバムで、「完結編」に必要な設定についてもほとんどが音楽で語られており、どんな情報よりも確実に”音楽”で「完結編」のストーリーのイメージを膨らませている音楽の力を十分に発揮している秀逸なアルバムとなっている。

 発売当時のアルバムには、ナレーションが入っていて、それぞれの曲を補うように具体的に言葉で説明がなされていたが、後年になって「ETERNAL EDITION」File No.9がリリースされ、「ナレーションなし盤」も聞くことができるようになった。「完結編」を何度も見た後の今となっては、「ナレーションなし盤」の音楽の広がりがとても耳に心地いい。3枚も出ている音楽集よりも最もまっすぐに「完結編」のイメージを伝えているし、クラシック傾向の濃い3枚の音楽集よりも従来の「ヤマト」の音楽に沿っているので耳に馴染みやすい。私の中では「完結編」No.1の音楽集。

 この中で最も気に入っているのは、(6)「ヤマト出撃」。「完結編」のストーリーの大きな障壁は、ディンギル星とディンギル星によって地球に急接近してくる水の惑星アクエリアスで、この二つにヤマトがどう立ち向かうのかというのが大きな山場。武力行使のディンギル星と、慈悲と試練のアクエリアスと、それに向かって行くヤマトの3つのテーマがそれぞれに絡み合い、最高の盛り上がりを見せている。そして終盤に一旦音楽が締めくくられ、一拍置いてもう一度ヤマトのテーマが重々しく鳴り響く展開には、命運を背負って飛び立つヤマトの勇姿が目に浮かぶほど。かつてない緊張感が感じられる素晴らしい曲。

 ラストの「宇宙戦艦ヤマト メモリアル」は、音楽でヤマトの戦いを遡っている曲。「永遠に」〜「1」へ向けて遡っており、最後は第二次世界大戦時の「大和」を偲ぶ男性コーラスで締めくくられている。
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