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「Coda」 坂本龍一
投稿日 : 2006/12/30 16:40
投稿者 久保田r
参照先
(1)Merry Christmas Mr. Lawrence
(2)Batavia
(3)Germination
(4)Hearty Breakfast
(5)Before the War
(6)Seed and the Sower
(7)Brief Encounter
(8)Ride, Ride, Ride
(9)Fight
(10)Dismissed!/Assembly
(11)Beyond Reason
(12)Sowing the Seed
(13)Last Regrets
(14)Seed
(15)Japan
(16)Coda
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Re: 「Coda」 坂本龍一
投稿日 : 2007/01/07 17:24
投稿者 久保田r
参照先
 「戦場のメリークリスマス」のサウンドトラックを全曲ピアノ演奏したものに「Japan」と「Coda」の2曲を足したアルバム。(サントラレビューはこちら→http://chaos-i.com/review/soundtrack/patio.cgi?read=138&ukey=0

 このアルバムは当時予約をして購入した。予約特典は、坂本龍一のポートレート。TV画面を写したようなザラっとした感触の若き日の坂本龍一が無表情に写っている。全曲「戦メリ」のピアノ演奏のみということで、テンション高く発売を心待ちにしていた覚えがある。

 サントラは、シンセサイザーを駆使した音楽で、音の厚みと広がりに特徴があったが、その特徴はシンセサイザーに依るところがあったのではないかと感じていた。だが、このピアノ演奏のアルバムを聴いてその思いは消え去った。ピアノのみの演奏でもあの音の厚みがなんら変わりのないことがはっきりしている。ピアノのみの演奏だからとて音が痩せているとか物足りないということは一切ない。むしろはっきりと「戦メリ」のサントラの数々の曲のメロディーがしっかりと聞くことができる。坂本龍一本人が弾くピアノのみによる「戦メリ」。ピアノのみというシンプルさがかえって音と曲の本質さを伝えている素晴らしいアルバム。

 終わりの2曲「Japan」と「Coda」はピアノのみではなく通常の演奏曲。「Japan」は、文字通りの日本と、当時親交のあった(解散した)イギリスのロックバンド「Japan」への思い入れを引っ掛けてネーミングした…と坂本龍一はコメントしている。「Coda」は終章という意味。'83年当時、坂本龍一は「戦メリ」に長く付き合わされて辟易していた感がある。そこでアルバム名に「Coda」と付け、「戦メリ」はこれで終わりにし、新しく次へ進みたいという気持ちを表している。アーティストとしてこのようなコメントを公にするのはどうなのかと思案するところだが、坂本龍一とて人の子であるというのがこのコメントを通して感じることができる。しかし、このようなコンセプトのアルバムは今ではなかなか聴くことができないので、貴重なアルバムを残してくれたことは確か。
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