「変奏曲」コミック・サウンドトラック
投稿日 | : 2010/07/12 16:49 |
投稿者 | : 久保田r |
参照先 | : |
2007年9月5日 EMIミュージック・ジャパン
(1)ラロ:スペイン交響曲ニ短調 作品21 第1楽章
(2)ベートーベン:ピアノ協奏曲第5番変ホ長調 作品73「皇帝」第3楽章
(3)チャイコフスキー:バイオリン協奏曲ニ長調 作品35 第3楽章
(4)パガニーニ:カプリース 作品1 第13番 変ロ短調
(5)パガニーニ:カプリース 作品1 第24番 イ短調
(6)モーツァルト:ピアノとバイオリンのためのソナタ ホ短調 第1楽章
(7)シューベルト:即興曲D899 第2曲 アレグロ変ホ長調
(8)ベートーベン:ピアノ・ソナタ 第17番 ニ短調 作品31-2
(9)J.S.バッハ:平均律クラヴィーア曲集第1巻 第16番 ト短調
(10)ショパン:バラード第4番 ヘ短調 作品52
Re: 「変奏曲」コミック・サウンドトラック
投稿日 | : 2010/07/12 16:53 |
投稿者 | : 久保田r |
参照先 | : |
「元祖音楽漫画」なんていう冠の付いた竹宮惠子さんの作品「変奏曲」のサントラ。「のだめカンタービレ」などクラシック音楽を扱ったコミック作品のブームに伴って俄に急浮上。作品自体は、1976年よりスタートし未完状態。2007年には何度目かのコミックがマガジンハウスより発売されており、このサントラは、それに合わせてのリリース。が、事実上は2度目。過去にLPにてイメージアルバムが発売されている。
LP収録曲は、
□ A面
(1)ラロ スペイン交響曲(2)ナレーション(3)サラサーテ チゴイネルワイゼン(4)チャイコフスキー バイオリン協奏曲(5)ナレーション(6)パガニーニ(7)ナレーション(8)パガニーニ(9)バッハ(10)ヴィターリ(11)ナレーション(12)モーツァルト
□ B面
(1)ベートーベン(2)ナレーション(3)シューマン(4)ナレーション(5)シューベルト(6)ナレーション(7)ベートーベン(8)ナレーション(9)ラロ(10)ナレーション(11)ショパン(12)夢の都市ヴィレンツへのおさそい
という内容。ナレーションの声は、岸田今日子さん。現在はLPを聞くことのできる環境にないので遡ること25年ほど前の記憶になるが、確か詩もしくは短文を朗読していたような気がする。そしてラストの(12)「夢の都市ヴィレンツへのおさそい」は、竹宮さんが語っていたような気がする。(あやふやで済みません)
今回CDを聞いて思い出したことは、(1)「ラロ:スペイン交響曲ニ短調 作品21 第1楽章」は、確かに昔、聞いたことがあるということ。他の曲に関しては、実は全くと言っていいほど覚えておらず、こういう音楽だったかな…という覚束ない心持ちで聞いた次第。ただ、ぼんやりとながらも25年ほども昔に聞いて受けたLPの感触と、今回CDを聞いて受けた感触がほぼ一緒だったので、私の基本的な感受性はあの頃とあまり変わっていないなということが再認識できた。そして、(1)「ラロ:スペイン交響曲ニ短調 作品21 第1楽章」は、改めて聞いてもやはり個性の強い曲。うねりのある強い旋律と、強いバイオリンの音色が、作品の主人公の一人であるエドナンにぴったり。
CDの構成は、ピアノをメインとした曲が多めながらも、前半にはエドナンをイメージさせるバイオリンの曲が配置されてあり、後半は、作品のもう一人の主人公、ウォルフをイメージさせるピアノの曲が並んでいる。幼い頃から天才と称され短い生涯を終えたウォルフと、彼を追いかけ慕い続けたエドナンの華麗なる共演がイメージできる「変奏曲」らしい構成。