「KAMEN RIDER BEST 2000-2011」
2011年4月27日　エイベックス・エンタテインメント

□ Disc 1
（1）Anything Goes!（仮面ライダーOOO）／大黒摩季
（2）Extreme Dream（仮面ライダーW）／Labor Day
（3）ELEMENTS（仮面ライダー剣(ブレイド)）／RIDER CHIPS Feat. Ricky
（4）W-B-X 〜W-Boiled Extreme〜（仮面ライダーW）／上木彩矢 w TAKUYA
（5）W（劇場版仮面ライダーW Forever AtoZ/運命のガイアメモリ）／松岡充
（6）Break the Chain（仮面ライダーキバ）／Tourbillon
（7）Journey through the Decade（仮面ライダーディケイド）／GACKT
（8）Nobody's Perfect（仮面ライダーW）／鳴海荘吉 (吉川晃司)
（9）Climax Jump（仮面ライダー電王）／AAA Den-O Form
（10）rebirth（仮面ライダー剣(ブレイド)）／橘朔也 (天野浩成)
（11）Justiφ's（仮面ライダー555）／ISSA
（12）Supernova（仮面ライダーキバ）／TETRA-FANG
（13）Revolution（仮面ライダー龍騎）／きただにひろし
（14）HEART∞BREAKER（劇場版 仮面ライダー×仮面ライダー オーズ&ダブル feat.スカル MOVIE大戦CORE）／DaiKichi 〜大吉〜
（15）仮面ライダークウガ!（仮面ライダークウガ）／田中昌之

□ Disc 2
（1）Action-ZERO（仮面ライダー電王）／桜井侑斗 (中村優一) & デネブ (大塚芳忠)
（2）青空になる（仮面ライダークウガ）／橋本仁
（3）Got to keep it real（仮面ライダーOOO）／火野映司 (渡部秀)
（4）Fight For Justice（仮面ライダーキバ）／名護啓介 (加藤慶祐)
（5）Treasure Sniper（仮面ライダーディケイド）／海東大樹 (戸谷公人)
（6）Climax Jump DEN-LINER form（仮面ライダー電王）／モモタロス (関俊彦), ウラタロス (遊佐浩二), キンタロス (てらそままさき), リュウタロス (鈴村健一)
（7）Alive A life（仮面ライダー龍騎）／松本梨香
（8）The Next Decade（劇場版 仮面ライダーディケイド オールライダー対大ショッカー）／GACKT
（9）仮面ライダーAGITO（仮面ライダーアギト）／石原慎一
（10）Regret nothing 〜Tighten Up〜（仮面ライダーOOO）／火野映司 (渡部秀)
（11）Round ZERO 〜 BLADE BRAVE（仮面ライダー剣(ブレイド)）／相川七瀬
（12）The people with no name（仮面ライダー555）／RIDER CHIPS Feat. m.c.A.T
（13）少年よ（仮面ライダー響鬼）／布施明
（14）FULL FORCE（仮面ライダーカブト）／RIDER CHIPS
（15）NEXT LEVEL（仮面ライダーカブト）／YU-KI

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　生誕40周年を迎えた「仮面ライダー」から”平成仮面ライダー”の歌を収録したベストアルバム。収録曲は、オープニング、エンディング、劇場歌、挿入歌など述べ80曲を超える中からファン投票により選ばれた30曲。

　収録曲の選定方法がファン投票だけに偏りが出るのは仕方がないにしても、1曲のみ収録の作品もあれば、3曲収録の作品もあり、各々の作品の人気度が図らずも知れるというか、案外と挿入歌というかキャラクターソングのような歌が三分の一近くも入っていたりして、なんともバラエティに富んだ収録内容のベスト・アルバムとなっている。

　Disc 1の（1）曲目が、現在放映中の「OOO（オーズ）」の主題歌「Anything Goes!」であるのは納得できるとしてもその他の曲の収録順については、ちょっとよくわからない。平成仮面ライダー全作品全曲を知っている人ならば、シャッフル的な感覚で楽しめると思うのだけど、そうでない私のようなこの中の一部分だけ見ているような人間にとっては、どれがどの歌なのか分からないのが多い。想定している並べ順としては、前後の曲の相性かな…とは思うのだが、真相はわからず。単純に作品ごとに並べてあると最もわかりやすかったと思うが、でもそうすると「Climax Jump」と「Climax Jump DEN-LINER form」が立て続けに並んでしまうわけで、やはりここは離した方が…となるわけで、難しいところ。結局、何の順やねん！？という収録順。

　曲順についてはさておいて、挿入歌まで収録されているため内容は結構楽しい。鳴海荘吉が歌うDisc 1（8）「Nobody's Perfect」は、普段の吉川晃司さんの歌声よりも低い渋い歌声となっているし、かと思うとDisc 1（14）「HEART∞BREAKER」では、吉川さん本来の歌声がビシっと決まっている。この曲は、大黒摩季さんとのデュエットとなっており、少し弾む感じの歌い方が似ているためか、相性のいいデュエットとなっていると感じた。桜井侑斗 (中村優一) & デネブ (大塚芳忠）が歌うDisc 2（1）「Action-ZERO」と、モモタロス (関俊彦), ウラタロス (遊佐浩二), キンタロス (てらそままさき), リュウタロス (鈴村健一）が歌うDisc 2（6）「Climax Jump DEN-LINER form」は、作品をロクに見ていない私でも楽しい歌だった。「ガタキリバ」と「タトバ」の声が、かっこいいリズムとなって入っているDisc 2（3）「Got to keep it real」とDisc 2（10）「Regret nothing 〜Tighten Up〜」は、作品のイメージと直結する歌となっていて楽しめる。

　私的に欲していたのは、「ディケイド」以降の作品の歌だったので、内容におおむね満足はしているけれども、「MOVIE大戦2010」の主題歌「Stay the Ride Alive」が入っていないのは、ちょっと残念。Disc 2（9）「仮面ライダーAGITO」とDisc 2（13）「少年よ」が入っていたのは、嬉しかった。

　それにしても、アルバム全体を通して聞くと、本当にこれら全部「仮面ライダー」の歌なのか？と思うような楽曲ばかり。平成仮面ライダー初期の頃の歌は、まだ作品タイトルがコールされており、往年の特撮ヒーローソングの名残りがあるが、作品を重ねるにつれて作品の歌というよりもアーティストの個性が前面に出ている歌が多い。エイベックス・カラーが篤と表れている。

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