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「インセプション」オリジナル・サウンドトラック
投稿日 : 2012/05/10 14:14
投稿者 久保田r
参照先
2010年8月4日 ワーナーミュージック・ジャパン

(1)ハーフ・リメンバード・ドリーム/Half Remembered Dream
(2)ウィ・ビルト・アワ・オウン・ワールド/We Built Our Own World
(3)ドリーム・イズ・コラプシング/Dream Is Collapsing
(4)ラディカル・ノーション/Radical Notion
(5)オールド・ソウルズ/Old Souls
(6)528491
(7)モンバサ/Mombasa
(8)ワン・シンプル・アイデア/One Simple Idea
(9)ドリーム・ウィズイン・ア・ドリーム/Dream Within A Dream
(10)ウェイティング・フォー・ア・トレイン/Waiting For A Train
(11)パラドクス/Paradox
(12)タイム/Time
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Re: 「インセプション」オリジナル・サウンドトラック
投稿日 : 2012/05/10 14:18
投稿者 久保田r
参照先
 レオナルド・ディカプリオと渡辺謙が共演したクリストファー・ノーラン監督作品「インセプション」のサントラ。音楽担当は、「バットマン・ビギンズ」「ダークナイト」に続いてタッグを組んだハンス・ジマー。

 作品の内容は、他人の夢の中に入り込んで重要な情報を盗み出したり意識を操作するといったもので、夢だけにシュールな空間と国籍不明な場所と複雑な時間経過の中で掴みどころのない他人の夢の中に入り込み、チームを組んだメンバーがミッションを繰り広げていくというサスペンス・アクションな展開となっている。ストーリーの鍵となる人物は、レオナルド・ディカプリオが演じる主人公のコブ。かつて最愛の妻を亡くしたことから彼の心理状態は不安定そのものとなっており、ミッションに様々な影響を及ぼしていく。

 睡眠中に見る夢は、とかく捉えどころがなく不可思議なもので、その中に正気を保った他人が強制的に入り込んで行くというのは、生理的に抵抗感を覚えるもの。架空と現実が入り混じった混沌とした夢の世界で、どこまでが現実でどこからが夢の出来事なのか次第に絡み合いながら主人公の深層心理を突き止めて行く様が切なく悲しく美しい物語として描かれている。

 画面に映し出される作品世界は、時も場所も超越した複雑な世界となっており、感情の起伏すらも曖昧で複雑なまま流れているが、それを分かりやすく表現しているのが音楽。複雑な作品の世界に添いながら、主人公や登場人物の感情表現と、それを見る側の感情の揺れ動きをも優しく導いている。

 独特の積み重ねからなる厚みのあるメロディーが時に優しく、時に重苦しく、時に強く、時に弱く奏でられ、複雑な作品世界を情感豊かに表現している。作品世界に見合った様々な雰囲気の音楽が絡み合い、音の表現のみによる「インセプション」が展開されている。

 中でも気に入った曲は、ラストの(12)「タイム/Time」。ストーリーの終わりの切なさ、主人公の悲しみ、登場人物の思いといったものが印象的に奏でられていて素晴らしい。特筆すべきは、一番最後の音色。作品のラストシーンとシンクロしているこの音は、衝撃的でもあったラストシーンの映像をまざまざと思い出させてくれる。
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