「さよなら銀河鉄道999 シンセサイザー・ファンタジー」
投稿日 | : 2014/02/05(Wed) 22:05 |
投稿者 | : Excalibur |
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1.Trip to the Unknown 未知への旅
2.Mysterious Larmetal 幽玄なるラーメタル
3.Doom's Day 最後の審判
4.Dream 青春の幻影
5.Waves of Light 光と影のオブジェ
6.La Femme Fatale 運命の女
7.The Promised Land 約束の地
8.SAYONARA サヨナラ
作曲・シンセサイザー演奏:東海林修
「DIGITAL TRIP さよなら銀河鉄道999 シンセサイザー・ファンタジー」
投稿日 | : 2014/02/05(Wed) 22:07 |
投稿者 | : Excalibur |
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『さよなら銀河鉄道999』の音楽をオファーされた時、東海林修は全曲をシンセサイザーで、と申し出た(一説によれば松本零士サイドからの依頼だったとも)。
案に相違してあっさりと許可が下りたために逆に不安になり、結局は一曲だけシンセサイザーを用いることになり、劇伴はフルオーケストラになった。
このアルバムは、もし『さよなら銀河鉄道999』の劇伴がシンセサイザーだったなら、を疑似体験させてくれる一枚である。
<DIGITAL TRIP>シリーズは、基本は作品とは無関係なアレンジャーが手掛けているため、得てして原曲とは似ても似つかぬアレンジになることが少なくない。良くも悪くもアレンジャーの個性が出るためだが、これは作品のファン的にはマイナス要素。手軽に試聴など出来ない頃のこと、なけなしのお小遣いをはたいて購入したLPレコードに大いに失望した、という経験をお持ちの諸氏も少なくなかったのでは、と思う。
ところがこのアルバムを手掛けているのは、東海林修本人。原作曲者自身が取り組んでいるのである。原曲を損なわない仕上がりは、シンセサイザーに拒絶反応がなければ楽しめることと思う。
とはいうものの、やはり『999』はオーケストラでなければ。
シンセなどあり得ない、実現しなくて良かった、と長年思い続けていたのだが、次回作『1000年女王』の音楽を担当したのは喜多郎。
そして喜多郎といえばシンセサイザー!
これは喜多郎ファンの松本零士の希望により起用が実現したそうだが、それを考えると強ちあり得ない話ではない。
ひょっとすると「喜多郎のような音楽を」というのが東海林修へのオファーに繋がったと見るのは考え過ぎか。