2017年12月20日　カナメイシレコード

（1）つむじ風（『ワイルド7』より）／山寺宏一
（2）ウルトラマンタロウ（『ウルトラマンタロウ』より）／岩田光央
（3）ミクロイドS（『ミクロイドS』より）／関智一
（4）ウルトラマンレオ（『ウルトラマンレオ』より）／仲村宗悟
（5）ザ☆ウルトラマン（『ザ☆ウルトラマン』より）／置鮎龍太郎
（6）冒険者たち（『太陽のこエステバン』より）／野島健児
（7）好敵手（『宇宙戦艦ヤマト』より）／置鮎龍太郎
（8）マッハバロン（『スーパーロボット　マッハバロン』より）／岩田光央
（9）MACのマーチ（『ウルトラマンレオ』より）／仲村宗悟
（10）ミュンヘンへの道（『アニメドキュメント　ミュンヘンへの道』より）／野島健児
（11）愛の勇者たち（『ザ☆ウルトラマン』より）／関智一
（12）ヤマトより愛をこめて（『さらば宇宙戦艦ヤマト』より）／山寺宏一

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　昭和の数々のヒット曲を生み出した作詞家、阿久悠さんのアニメ・特撮作品の歌に絞って男性声優6人がカバーしているアルバム。歌っている声優と楽曲は以下の通り。

山寺宏一：「つむじ風」「ヤマトより愛をこめて」
岩田光央：「ウルトラマンタロウ」「マッハバロン」
関智一：「ミクロイドS」「愛の勇者たち」
仲村宗悟：「ウルトラマンレオ」「MACのマーチ」
置鮎龍太郎：「ザ・ウルトラマン」「好敵手」
野島健児：「冒険者たち」「ミュンヘンへの道」

　このアルバムの良さは、声優がカバーしているという点。これに尽きると断言してもいいくらい明確なコンセプトのアルバム。ここで歌唱している6人の声優は、アニメ、特撮の分野で大いに活躍されている方々なので、彼らが歌っているという点に於いてのみ興味深い試みのアルバム。

　声優は得てして歌の上手な方が多いが、一通り聞いてみると確かにどの方も上手。では、歌手のように上手いのかというとそうではなくて、歌の感情表現にやはり独特の風味がある。歌手のように歌の世界を伝えるというのではなく、歌の中の主人公が歌っているようなそんな雰囲気がある。歌に於いても演技者としての表現が垣間見えるそういう上手さ。

　カバーであるためどの曲もアレンジがなされており、オリジナルとは多少曲の雰囲気が異なる。それは歌っている人がオリジナルとは違うのだから当然のことで、それぞれの歌の表現のアプローチを感じ取ることが肝要。先にも触れた通り、このアルバムは声優がカバーしている特徴を楽しむための作品。

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