『ウルトラマンコスモス』は、先ずＴＶシリーズが７／７にスタートし次いで映画が７／２０に公開されるという「ダブルクロスメディア方式」でデビューするという、極めて珍しい展開で始まった。
ただ公開の順序は前後したものの製作は映画が先行し、音楽も映画版を踏まえてＴＶ用が作られている。勿論映画用のＢＧＭの流用使用も前提の上でのこと。

ということでこの音楽集の第一集は、ＴＶ用の新規録音曲のみで構成されている。ＴＶ・映画の混載もしくは映画単独での構成になるかなと予想していたのだけれども、あくまでも正式デビューの順番にこだわったようだ。
音楽担当はＴＶ・映画共にウルトラファンにはお馴染みの冬木透。先年はビデオ『ウルトラセブン１９９９』や『ウルトラマンネオス』で健在ぶりをアピールしていたが、ＴＶは『ウルトラマン８０』以来実に２１年ぶりの登板となる。
今回は『ネオス』の時にも熱望されながら実現しなかった「ワンダバ」が復活している。防衛組織のテーマＢＧＭに勇ましい男性コーラスは不可欠ということで、この復活は喜ばしい。またウルトラを熟知している氏だけに、全体的に聴いていて安心できるメロディーばかり。
こう書くと新鮮味のないノスタルジックな曲ばかりなのかと思われてしまいそうだが、決して古びた音楽なのではない。オーソドックスでありながらもフレッシュな曲を書けるのが冬木透の凄さなのだといってもいいだろう。
Ｖｏｌ．２以降は映画版の音楽や未収録曲、更には追加録音が行われるとすればそれらも順次リリースされると思われるので、楽しみに待ちたい。

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１．前奏曲
２．オープニング・テーマ　「Ｓｐｉｒｉｔ」　ＴＶサイズ
３．ムサシの空
４．チームＥＹＥＳ
５．ＬＵＮＡ　ＭＯＤＥ―慈しみの青き巨人―
６．精鋭たちの使命
７．この星の生命たちよ
８．間奏曲
９．夢と優しさと
１０．星の彼方へ
１１．乱―カオス―
１２．破壊の使者
１３．心試される時
１４．強大なる侵攻
１５．ＣＯＲＯＮＡ　ＭＯＤＥ―最強の赤き巨人―
１６．今日のために、明日のために
１７．エンディング・テーマ　「ウルトラマンコスモス〜君にできるなにか」　ＴＶサイズ
１８．そして、待ち受けるもの

音楽：冬木　透　（１、３〜７、９〜１６、１８）

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