ＳＩＤＥ　Ａ
海が呼ぶ少年
　　タイトル／主題歌　海のトリトン／進め！トリトン／遥かなる海の彼方に／追憶
輝くオリハルコン
　　ポセイドン／襲撃／思慕／突撃
行け南の島・・・対決　北太平洋
　　イルカのマーチ／闘い／行く手に立ちはだかるものは！／海に眠るアトランティス
大西洋へ旅立つ
　　可愛いピピ／ゴルセノス／海／勇気のマーチ

　ＳＩＤＥ　Ｂ
消えたトリトンの遺跡
　　遥かなる旅は続く／困惑／放浪
南太平洋
　　ブルーダ／海の散歩／楽しい遊び／進撃のマーチ
太平洋の魔海
　　勇壮／迫り来る敵／ヘプタポーダ／悲愴
ブリッジ集
　　それから場面は変って・・・／静かに余韻を受けて・・・／前進／進撃／眉をきして・・・／テンション！／不気味に
　　平和　穏かに・・・／時は流れて・・・／急を受けて迫る危機！／忍び寄る魔の手／夜が明けて
ポセイドンの魔海・・・大西洋　陽はまた昇る
　　穏かな海／北の海／哀愁／そしてまた少年は旅立つ

音楽／鈴木宏昌

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ＴＶ放送当時から音楽の人気が高かった『海のトリトン』。アニメブームに乗っかってＬＰ化が報じられた時にはファンは大喜びだったようだが、そのＬＰが音楽集ではなくドラマ編であると判明すると、今度は一転して落胆したという（実は『宇宙戦艦ヤマト』でも似たような状況だったらしい）。それに対抗してか、ファンが中心になって作曲者の自主製作盤という形でＢＧＭ集がリリースされる。残念ながらオリジナルＢＧＭではなく再演奏盤だったそうだが、それでもファンには幾分かでも渇きを癒す結果にはなったようだ。
オリジナルのＢＧＭがレコード化される運びとなったのは、それから２年近く経った１９７９年夏のこと。＜宇宙戦艦ヤマト・フェスティバル＞と題して『宇宙戦艦ヤマト』や『さらば宇宙戦艦ヤマト』と一緒に、不完全な形ではありながら『海のトリトン』（総集編）が劇場公開された時で、既に出し遅れの証文の感はなきにしもあらずだったが、それでもファンはようやく溜飲を下げることが出来たのである。
僕はＴＶシリーズを見ていなかったので、本格的な接触はこの劇場版からということになるのだが、噂に違わぬ名曲揃いで大感激。何度も繰り返し聴いたこのＬＰには、今では多くのノイズが刻まれてしまっている。この作品のプロデューサーは色々批判されることも多い人物ではあるが、ことアニメーションにおける音楽という分野に関しては、その功績大なるものがあると思うのだが。この人なかりせば、日本のアニメにおける音楽の扱いは、今とはかなり違った状況になっていたことは間違いないだろう。

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