「ありがとう 宮川泰さん」
投稿日 | : 2006/03/27 13:58 |
投稿者 | : 久保田r |
参照先 | : |
2006年3月24日NHK総合
ゲスト:前田憲男、服部克久、川井郁子
21日に亡くなられた宮川泰氏の追悼番組。30分という短い番組だが、長きに渡って紅白歌合戦で指揮棒を振って来た歩みや、作・編曲家としての歩み、そして華やかなショーの演出者としての歩みを見ることが出来る内容だった。
スタジオゲストの前田憲男氏が、宮川泰氏が亡くなったことへ「ちょっと早過ぎましたね」とコメントした時にはぐっと来た。やはり誰もがそう思っているし、音楽界にとって衝撃的なことだったと思う。
トークのBGMとして「ヤマト」の音楽のピアノ演奏がスタジオ内にさり気なく流れ、ヒット曲となった「ウナ・セラ・ディ・東京」の映像が映った時には、その宮川泰氏らしい美しいメロディーにじーんと心が熱くなった。この曲は宮川先生らしさが詰まった曲で、「ヤマト」でもよく耳にした美しいメロディーが凝縮されている。とても良い曲だと思う。
番組の終盤に長男の彬良氏のインタビューがあり、彬良氏が生まれた2、3年後に「恋のバカンス」「ウナ・セラ・ディ・東京」のヒットがあり、「僕が(赤ちゃんで)転がっている時に、音楽のお花畑がパパパッと咲いて、記憶にはないけれど、僕だけが持っている父の書いた曲のイメージというのがある」とコメントされていたのがとても印象に残った。息子だけが知る父の音楽。これから私たちはその音楽を聴いてみたいと思うし、確実に父の音楽は息子に受け継がれていると思う。
番組の最後にはゲスト3人による「逢いたくて逢いたくて」が演奏され、しめやかに番組終了となった。やはり今思ってみてもショックが大きく、残された音楽にはいつでも逢うことは出来るが、やはり元気な宮川泰氏にお目にかかりたい…。この思いはしばらく続くことと思う。…心よりご冥福をお祈り致します…。