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「SHERLOCK/シャーロック」
投稿日 : 2016/07/17(Sun) 11:11
投稿者 Excalibur
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アーサー・コナン・ドイルが生み出した名探偵シャーロック・ホームズの冒険を、現代を舞台に蘇らせたBBC製作のTVドラマ。出演はシャーロック・ホームズにベネディクト・カンバーバッチ、ジョン・ワトソンにマーティン・フリーマン。

電報の代わりにスマートフォンやパソコン、辻馬車の代わりにタクシーを利用するなど、パロディとしてならいざ知らず、シリアスなドラマでは失笑されかねない改変だと思うが、それらツールの現代版を見事に使いこなし、シャーロックとジョン、二人の丁々発止のやりとりをメインに持ってくることで大人気作となった。

現在までシリーズはシーズン3まで製作され、正月にはスペシャルドラマ(本国以外では劇場公開)も放送されたが、一篇あたり90分という長尺ながら、1シーズンは3つのエピソードしか作られていない。それがかえってファンの飢餓感を煽る結果に繋がっているようだ。

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「三の兆候」
投稿日 : 2020/11/30(Mon) 19:14
投稿者 Excalibur
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いよいよ結婚が決まったジョンとメアリーのワトソン夫妻。
シャーロックはジョンからベストマン(新郎付添人)を依頼され大弱り。それでも全力を尽くそうとドタバタ騒動を起こす場面から幕を開ける第2話。

物語の大半はワトソンの結婚式場、そしてシャーロックのスピーチの場面で、この中でジョンの為人を過去の事件に絡めて語ったり、式の当日までのシャーロックの困惑ぶりを織り交ぜたりして見せるかなりコミカルなテイスト。
ちょっとした番外編的なエピソードのようにも見える。

それでもスピーチを組み立て過去の事件を思い返しているうちに、式に出席している誰かを狙った殺人計画があることを察知、これを未然に防ぐと共に過去の未解決事件も解決してしまうという凄まじい構成になっているのには感心。
ただ細かい伏線を拾う一方で、一見重大事に見えることがその後のストーリー展開に全く影響しないという大胆な手法も取り入れているのは上手いというかズルいというか…。

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「空の霊柩車」
投稿日 : 2020/10/01(Thu) 19:36
投稿者 Excalibur
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シーズン3の第1話で正典での「空き家の冒険」が一応の元ネタ。

シーズン2最終話で死んだと思われていたシャーロック。しかしそれは兄マイクロフトの発案により、モリアーティの組織を壊滅させるべく仕組まれた巧妙な偽装だった。
それから2年、シャーロックの死による衝撃からようやく立ち直りかけているジョンは婚約者のモリーと新たな人生を送ろうとしていた。
そんなジョンの前に姿を見せるシャーロック。彼は兄の依頼を受け、大規模なテロ組織の計画を阻止するべくロンドンに舞い戻ったのだった。

人の感情というものに全く頓着しないシャーロックの「嫌なヤツ」っぷりが豪快。
死んだと思ってた親友がいきなり姿を見せただけでもショックなのに(しかも生きてたことをこれまで一言も告げず)、いきなり悪ふざけしながらでは幾ら温厚な人物でも殴り掛かるのは致し方ないところ。
またそれに輪をかけてマイクロフトも「嫌なヤツ」で、ホントこの兄弟は似た者同士というか食えないヤツだ。

しかし自殺に見せかけたシャーロックが生きていたということは、同じように自殺したモリアーティも…?
という波瀾含みの新シーズン開幕である。

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「ライヘンバッハ・ヒーロー」
投稿日 : 2016/12/14(Wed) 20:54
投稿者 Excalibur
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「親友のシャーロック・ホームズが死んだ…」
ジョン・ワトソン衝撃の告白から幕を開けるシーズン2の第3話。

難事件を次々と解決して一躍”時の人”に祭り上げられたシャーロック。
その一方ジム・モリアーティは、銀行や刑務所など3か所の主要な施設のセキュリティを同時に突破、駆け付けた警察に逮捕され裁判にかけられるが、陪審員を操って見事に無罪判決を勝ち取る。全てはシャーロックをターゲットにしたモリアーティの巧妙な罠だったのだ。
やがてシャーロックはモリアーティを犯人に仕立て、自作自演で犯罪を起こして解決してきた詐欺師だというレッテルを貼られてしまう。
追い詰められるシャーロック。そしてモリアーティの魔手はジョンやハドソン夫人、レストレード警部など彼の身近な人物にまで及んだ。

元ネタは正典の「最後の事件」、これまで殆どの局面で圧倒的に優位に立っていたシャーロックが、モリアーティによってかつてない窮地に落とし込まれる。
そして遂に訪れたシャーロックとモリアーティの一対一の直接対決。
その結末はあまりに衝撃的で、かつラストシーンに更なる衝撃が待ち構え、これでリアルタイム視聴者はシーズン3まで2年間待たされたのだから堪らなかっただろうな。
もちろん正典の読者ならば、どのようなことが語られようとも「そんな筈はない」と思いながら、それでも「ひょっとして?」と疑心暗鬼に囚われたかも。

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「バスカヴィルの犬」
投稿日 : 2016/12/09(Fri) 21:11
投稿者 Excalibur
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幼い頃に父親が巨大な「ハウンド」に殺されたという依頼人のヘンリー。長い間ショックによる妄想や作り話だと思われていたのだが、昨夜その殺害現場で巨大な足跡を発見し、急ぎシャーロックの元へとやってきたのだ。
シャーロックとジョンは早速ヘンリーの住むダートムアへと赴く。そこには政府が遺伝子実験を行っているという噂のある謎めいた研究施設「バスカヴィル」があるのだ。

原典の中でも人気の高い「バスカヴィル家の犬」をベースにしたシーズン2の第2話。
オカルトじみた巨大な怪物が本当にいるのか、それは謎の研究施設が生み出した実験生物なのか、それともやはりヘンリーが生み出した空想の産物なのか、と様々な興味で引っ張り、最後には現代版「シャーロック・ホームズ」らしく一応はサイエンス的なオチがつく。
ただ色々と捻った展開を期待してしまったので、些か拍子抜けしてしまった。

もっともシャーロックとジョンのやり取りは相変わらず愉しいし、再三シャーロックとの関係を同性愛だと疑われ、憤慨するジョンが可笑しい。
浮世離れしたシャーロックの性癖はいざ知らず、かなりの女好きであるジョンにしてみれば本当に迷惑なのだろう。今回もあらぬ噂を立てられ、口説いてる途中の美人セラピストに愛想を尽かされ落ち込むシーンがあるし。

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「ベルグレービアの醜聞」
投稿日 : 2016/09/23(Fri) 21:11
投稿者 Excalibur
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シャーロックは兄マイクロフトを通じ、匿名のさる高貴な人物からの依頼を受ける。その内容とは、アイリーンという女性に撮られた不名誉な写真を入手して欲しいというものだった。
アイリーンとの接触を果たすシャーロックだったが、彼女は写真のみならず国家を転覆しかねない重要な機密をも所持し、シャーロックをも手玉に取る恐るべき女性だった。
互いにその能力に惹かれ合う二人は今、その持てる才能を発揮すべく危険なゲームを始める。

第2シーズンの第1話で元ネタとなっているのは「ボヘミアの醜聞」。
ちなみに第1シーズンの最終話は絶体絶命のシャーロックとジョンで幕を閉じたが、少々拍子抜けするような切り抜け方で第2シーズンへと繋がっている。

さていよいよ原典でも”あの女”と呼ばれるアイリーン・アドラーがシリーズに登場してくるが、いきなりシャーロックの前に全裸で現れるなど、視聴者のみならず流石のシャーロックの度肝を抜く。
本人は必至に否定するものの、マイクロフトが看破したようにシャーロックにも恋愛感情が…?!
妖艶な悪女に翻弄されるシャーロックが妙に可愛らしいが、騙し騙され、はたして最後に勝ったのはどちらだったのだろう?

アイリーンを演じたララ・パルヴァーは絶世の美女というタイプでも、セクシーさを売りにするグラマラス美女でもないが、ファム・ファタールぶりはなかなかのもの。
肝心な部分は全く見えないとはいえ、本国BBCでこのエピソードが放送された際にはヌードシーンに抗議の声が殺到したとのこと。それだけ彼女が魅力的だったという傍証にもなるのだろうが。

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「大いなるゲーム」
投稿日 : 2016/08/17(Wed) 21:21
投稿者 Excalibur
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興味をそそられる事件が起こらず、退屈を持て余しているホームズ。
兄マイクロフトから国家機密の漏洩事件の捜査依頼がくるものの、気乗りしないと断ってしまう。
ところがホームズの住居が突如爆破され、次いでホームズへの挑戦状ともいうべき犯罪予告が送られてくるに至り、ホームズの脳細胞は目まぐるしく活動を開始する。

原作は「ブルースパーティントン設計書」で、こちらはかなりの部分がアレンジされて使われているが、メインとなっているのは遂に本格的に姿を見せたモリアーティとの頭脳戦。
ホームズとワトソンの名コンビぶりも板につきはじめ、しかもラストは完全な「クリフハンガー」状態に置かれているものの、実はシーズン1はこれにて終了。
1エピソードが90分と一般のドラマに比べて長いとはいえ全3話とはあまりに少ない。
果たしてモリアーティの前に絶体絶命のホームズとワトソンの運命や如何に?!

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「死を呼ぶ暗号」
投稿日 : 2016/07/25(Mon) 21:31
投稿者 Excalibur
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夜間、銀行の一室に何者かが侵入し、何も盗まずただ落書きのようなメッセージを残していった。
犯人がどのように侵入したのかを調べるように依頼を受けたシャーロックは、これがトレーダーの一人へ宛てたものだと推理するが、件の人物は既に何者かによって殺害されていた。
程なく第二の殺人事件が起こり、シャーロックはその背後に大掛かりな組織の存在を嗅ぎ付ける。しかし事件の鍵を握る女性は行方不明となっていた。

元になっているのは原典の「恐怖の谷」と「踊る人形」らしいが、暗号解読がテーマになってること以外は殆ど関連がない。ただその分先読みが出来ないので、どうなっていくのか愉しく拝見することが出来る。

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「ピンク色の研究」
投稿日 : 2016/07/17(Sun) 11:14
投稿者 Excalibur
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ロンドンで立て続けに4件もの自殺事件が発生した。
亡くなった人たちには何れも自殺の兆候がなく、また全員が服毒自殺を図っていたことで、警察は何らかの繋がりがあるものと睨んで捜査をするものの行き詰まり、自称「コンサルタント探偵」のシャーロック・ホームズの助力を仰ぐことになる。
現場に残された手掛かりから、シャーロックは一連の事件は他殺と断定するのだが…。

正典の「緋色の研究」をアレンジした記念すべき第1話で、シャーロックとジョンの出会いの場面も原作準拠。
物語自体はシチュエーションを借りただけの別物で、今一つ納得いくものにはなっていないが、カンバーバッチの、自信過剰で偏屈で鼻持ちならず、正典以上にエキセントリックで視聴者をイライラさせるシャーロックの造形と、その反対に常識人でヒーロー然としてるフリーマン演じるジョンの安定ぶりの対比はなかなか良く出来ており、この危うい関係に女性ファンが惹かれるのも何となくわかる。
それにシリーズのキーパーソンとなる、シャーロックの兄マイクロフトの紹介シーン、これはなかなか巧い運び方だ。

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