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「SEDAI WARS(セダイウォーズ)」
投稿日 : 2020/02/24(Mon) 15:43
投稿者 久保田r
参照先
2020年1月 深夜帯 MBS系列放送

<スタッフ>
監督:坂本浩一
脚本:横手美智子
制作:ロボット
製作:「SEDAI WARS」製作委員会・MBS
主題歌:「SEDAI WARS」Blue Vintage

<出演>
山田裕貴/岡田浩暉/真飛聖/浅川梨奈/池田優斗/横山めぐみ/出合正幸/奥山かずさ/鈴木正幸/西岡徳馬/大友康平/坂本長利/長澤奈央/高山みなみ(GENの声)、他
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Re: 「SEDAI WARS(セダイウォーズ)」
投稿日 : 2020/02/24(Mon) 15:48
投稿者 久保田r
参照先
 移りゆく時代の中、国民の間では世代間のわだかまりと不満とが充満し、人々はアプリ「NTMY(ネトマイ)」に没頭し登場するヒロインに癒しを求めていた。そんな中、時の総理大臣が大統領を決める「SEDAI WARS」を開催すると宣言する。各世代から代表者2名が選ばれ、バーチャルの世界で大統領の椅子を懸けて戦いを繰り広げる!

 「SEDAI WARS」すなわち「世代の戦い」。戦う世代の戦士は、70代の団塊世代、50代のバブル世代、40代のロスジェネ世代、30代のゆとり・さとり世代、10代のミレニアル世代たち。彼ら彼女らは、バーチャルの世界では自分たちが過ごした世代の特徴を生かした姿となって武器を手に戦う。しかし、彼ら彼女らは実は現実世界では生きづらさを抱えながらもコツコツと暮らす一般人。各世代のそれぞれの悩みや不満を表面化させ、当初は戸惑いぶつかり合いながらも次第に打ち解けていく様が描かれている。

 各世代それぞれに強烈な個性があり、どの世代も主役足りうるが、主人公は最も温厚主義なゆとり・さとり世代の27歳の青年、柏木悟(そういえば、既に名前が悟なのか)。山田裕貴さん演じる悟は、トイレの個室で円周率を延々と繰り返す内向的な性格で、自分の意見を押し通すこともなく波風を立てるのを避けて通るタイプの青年なのだが、そんな性格ゆえになりゆきで各世代の橋渡し的な役割となり、いつのまにかみんなをまとめるさりげない魅力のある人物。一見頼りなさそうでもあの人がいると場がまとまるよねという見過ごされがちな身近な存在が鍵となっている。

 監督が特撮界では名の通っている方なので、どのような手法でどのように見せてくれるのだろうかとワクワクしながら見た。バーチャルの世界で各世代の特徴をデフォルメして戦っているのは、ヒーローもののそれと同じで実にわかりやすくてよかった。その一方で、各世代の現実世界の辛い部分を浮き彫りにしているのも現代の問題点を描写していて考えさせられた。しかし、最終話では監督の得意とする特撮的描写が場を盛り上げていて、ここをやりたかったのではと思いながらも、主人公の悟の活躍により大団円を迎えられたのもよかった。そして最終話を見た後に、少年の心を持った大人とは坂本監督のような人を指すのだろうなと率直に感じた後味だった。

 世代ごとに言いたいことは山ほどある。だけど、それを寛容に受け止められる社会であって欲しい。そんな願いが感じられるドラマ。

 追記1。
 西岡徳馬さん、こういう風変わりなドラマに出演されるとやけに楽しそうに見える。

 追記2。
 最終話。ついゴーカイブルーを期待しちゃうよね〜
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