『恐竜戦隊ジュウレンジャー』をベースに製作した『パワーレンジャー』が大ヒット！それに気を良くした米サバン・エンターティンメント社の東映ヒーロー再利用番組第２弾。『パワーレンジャー』は毎年モデル・チェンジを繰り返しながら（新しいスーパー戦隊シリーズ作品をベースにしながら）現在まで続く長寿番組になっているのに比べて、こちらは２シーズンで終わった。
ヒーローと怪人とのアクション・シーンやメカ戦を中心に抜き出し、後のドラマ部分は全てアメリカでの新撮なのは『パワーレンジャー』同様で、主人公は男２人・女１人の３人組。ベースになっているのは『超人機メタルダー』と『時空戦士スピルバン』の２作品。当然ながらメタルダーとスピルバン、ダイアナレディは同一画面には登場せず、クライマックスのアクション・シーンもスピルバン・ダイアナ組とメタルダーのそれと完全に分断されることに。３人が一緒に戦闘員と戦うシーンも用意されているが（出来の悪い新造コスチュームを使って撮り足し）、メインとなる怪人戦はそれぞれ別の相手と戦っている。あちらの子どもたちは、見ていて不自然には感じなかったのだろうか。日本では第１シーズンの初期５話分がＷＯＷＯＷで放映されたのみで筆者もそれしか見ていないが、かなり無理のある構成のように思われた。
第２シーズンでは『メタルダー』に代って『宇宙刑事シャイダー』のフィルムが流用されたようだが、メンバー構成は不変。あくまで３人組にこだわったその意図は何処に？
　

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