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「サイボーグ009」(2)
投稿日 : 2002/10/07 05:35
投稿者 Excalibur
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かつては『サイボーグ009(新)』とか、モノクロだった最初のTVシリーズに対して「カラー版」とか称されていたが、最近3度目のTV化が実現したために制作会社の名を取って「サンライズ版」とファンの間では呼ばれるようになった(「製作」は東映だが実製作は日本サンライズ(=当時)だった)。その昔の2本の映画版の存在は知っていたが、モノクロのTVシリーズは見たこともなかった自分にとっては、殆ど初めて見る「動く」009。とにかくそのキャラクターデザインが原作を踏襲していたので、それだけで嬉しかった。なにせ映画版のデザインはムチャクチャで・・・。前髪垂らしてないジョーはジョーじゃないよ、ってなもんで。それにキャスティングも絶妙で放送が楽しみだった。
ところが最初のうちは原作の雰囲気を残したキャラを見るだけで楽しんでいた『009』だったが、<宇宙樹編>が終わって<戦士の休息編>が始まってからは徐々に興味が薄れてきてしまう。作画レベルが低下してきたとか他の理由もあるのだけれども、ぶっちゃけた話が「ツマラナイ」から。イメージにそぐわない(と思える)オリジナル・エピソードの連発、原作には出て来ない旧友との「再会」、スーパーヒーロー的に描かれてしまうサイボーグ戦士たち・・・が「なんか違う」と思わせるようになったからで、この時期のバラエティ豊なストーリー展開を支持するファンも多いらしいが、原作付きでここまでやっていいものかどうか。そうこうするうちにシリーズは更なる新展開<ネオ・ブラックゴースト編>へと突入するが、いくつか「これは!」というエピソードもありながらも印象は大きく変わらなかった。ところが終盤に来て、首領である三つ子(ブラフマー、ビシュヌ、シヴァというネーミング!)と「東洋のイエス」と呼ばれる僧侶ガンダールとの因縁、死んだはずの<宇宙樹編>の大ボス・オーディンの復活、と盛りあがる盛りあがる。中盤では2〜3本見てない回もあるかと思うが、ここらへんは「もう1話も見逃せない!」という熱中度。「まだまだ続くぞ」という感じの最終回のエンディングには、「うわ〜、続編作ってぇ!」と思ったものである。
視聴率的にかなり苦戦した前番組『宇宙海賊キャプテンハーロック』よりも評判は良く、一時は番組延長の声も挙がったが実現せず(幻に終わった<ミュートス・サイボーグ編>!)。但し再び製作母体が東映動画に移っての劇場版『サイボーグ009/超銀河伝説』を産み出すなど、誇れる結果は残したと言えるだろう。
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#1 「よみがえった神々」
投稿日 : 2002/10/13 15:03
投稿者 Excalibur
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ブラックゴーストとの戦いも終わり世界に平和が戻っていた。今はそれぞれの暮しをしているサイボーグ戦士たち。だがそんなある日、001は強大な敵が迫りくることを予知、皆に招集がかかる。おりしも世界各地に謎の巨人たちが出現。新たなる戦いが始まったのだ。
この発端部分からもわかる通り、このシリーズは新作やリメイクではない。明確に劇場映画や旧TVシリーズとの関連は謳われてはいないものの、「続編」としてのスタンスがとられている。平成版『009』の「その後」として楽しむことも可能なのだ。再会してすぐに抜群のコンビネーションを見せるサイボーグ戦士たち。彼らの姿には歴戦を共にしてきた者のみが持つ一体感が感じられ、見ているこちら側も安心感を覚える。ただクライマックスにいきなり神々が現れて事件を解決するなど、大風呂敷を広げ過ぎの嫌いも無きにしもあらず。開巻すぐに北欧神話のダイジェストが提示されるのも唐突といえば唐突。『009』への予備知識がない人へは些か不親切にも思える。しかしながら各人のキャラクターやその特殊能力の紹介がスピーディな演出の中でなされるなど、物語への導入部としては悪くない。
ちなみにこのストーリーは<宇宙樹編>と名付けられ原作の<エッダ編>がモティーフとされているが、北欧神話が元ネタだという点を除けばこれといった共通項はない。
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