なんせＢＳスペシャルである。「アニメソングを取上げた（検証した）特番」なのか、それとも「アニソンを扱った歌番組」になるのか、さてどっちになるんだろう？・・・と思って見ていたら、半々でしたね。局アナとベッキーが司会者となって、アニソンの歴史を振り返りながら、ゲストにも歌ってもらうという趣向。といっても、生歌ナシで単にオープニングの映像ごと見せてるだけの作品が多かったのは何だかなぁ。そんなことするくらいなら、もっとゲストに歌わせて欲しい、と思ったのは僕だけかしらん。
先ずは松本梨香がトップバッターとして『ポケモン』の主題歌を披露。
続いて大御所三人が揃って登場し、水木一郎は『マジンガーＺ』と『バビル２世』を、大杉久美子は『アタックＮｏ．１』と『フランダースの犬（よあけのみち）』、堀江美都子が『ひみつのアッコちゃん』と『キャンディキャンディ』をそれぞれ熱唱。そういや結局佐々木功は出てこなかったなぁ。テレビ誌では名前あったのに。
で、その合間には『うる星やつら（ラムのラブソング）』、『おじゃる丸』、『巨人の星（ゆけゆけ飛雄馬）』、『ガンバの大冒険』、『みなしごハッチ』なんかが曲だけ紹介されていた。
次いで登場したのは前川陽子。歌うは『リボンの騎士』と『キューティーハニー』。更に間で『新ジャングル大帝（レオの歌）』、『ムーミン』、『あしたのジョー』、『いなかっぺ大将』の紹介も。
そして、元コロムビアのディレクターだった木村英俊まで引っ張り出してきて、アニソンの歴史を語り、一番思い出深い作品として挙げた『アルプスの少女ハイジ（おしえて）』を、伊集加代（改名したの？）が歌うというコーナーまで。その後で『ヤマト』と『ガンダム』も映像で紹介。
それからは作品がグッと新しくなって、高橋洋子が『エヴァンゲリオン』を歌い、井上あずみが『さんぽ』と『となりのトトロ』、『君をのせて』の３曲を歌い、最後は木村弓が『いつも何度でも』を歌って幕。全体的にサラっと流したな〜という印象で、丁度「紅白歌合戦」の合間の余興みたいな構成だった。今は全然アニメなんかに興味ないけど、そういや小さい頃に見てたっけ、という層がターゲットというところ。つまり「よし、見るぞ！」と気負いこんでる人には物足りないってわけ。一度は思いっきり”濃い”マニア向けの番組構成でも見てみたいが、ここらあたりがＮＨＫの限界だろう。
井上あずみもオバサンになっちゃったなぁ（失礼！）、というのもあったけど、ショックだったのは大杉久美子！声、全然出なくなっちゃってる･･･。特に高音部なんか聴いていて辛くなっちゃった。歌う機会が減ってるというのもあるのかもしれないけど、それだけじゃなさそう。堀江美都子はまだまだイケそうだし、前川陽子のパワフル・ヴォイスの健在ぶりは感動モノだっただけに余計目立ってしまった・・・。

2002.12.25　22：00〜23：15　ＮＨＫ−ＢＳ

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この作品のみアニメーションの映像ではなく、当時のムーヴメントを偲ぶものだった。
『さらば宇宙戦艦ヤマト』と『ヤマトよ永遠に』のものだと思うが、実際の製作風景や
公開初日？の映画館前の喧騒、それに各種イベントのもの。
ある意味でこの映像が、この番組中一番稀少価値かも。

そういえば『キャンディキャンディ』は一切映像紹介がなかった。
著作権係争問題は、既に決着がついているはずだが・・・。

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