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「ヤマト わが心の不滅の艦/宇宙戦艦ヤマト〜胎動篇〜」
投稿日 : 2008/09/30 16:38
投稿者 久保田r
参照先
 日記にて「かれこれ15年ほど前にレンタルビデオ店で借り損ねた」とぼやいたところ、そんな私を不憫に思って下さった相方さんのご厚意により見ることが叶いました。(どうもありがとう!)

 収録されているのは、大雑把に分けるとシド・ミード氏がデザインした「新ヤマト」(YAMATO2520)の設定と、「復活編」の設定、そして「宇宙戦艦ヤマト」の歴史を振り返るというドキュメンタリーな内容。

 初っ端から斬新なデザインの「新ヤマト」の綺麗な映像が現われ、主砲を撃つシーンがあり、華麗なワープシーンが映し出される。私は「YAMATO2520」については、さっぱり知識を持ち合わせていないので、この新デザインのヤマトが実際の作品でどれほどの活躍したのかなどについては触れることが出来ないのだけど、とにかくは、シド・ミード氏の入れ込みようによってかなり精密な世界観を持って設定が描かれたことだけはよく伝わって来た。途中で、スタッフが「(シド・ミード氏の設定は)これはこれで良いんだけど、ここに住みたいかとなると、自分はここにはちょっと住みたくない。この点をどうしていくか…云々」と話していたのが印象的で、この辺りの微妙な感覚の”ズレ”が「YAMATO2520」の特徴であるようにも感じた。

 「復活編」の設定に関しては、「新ヤマト」(YAMATO2520)と比べると身近な時代設定のものなので、より興味を持って見た。ヤマトの内部が大幅に改造され、エンジンの増設や分離可能な電算室が事細かに設定されているなど、新たな設備がたくさん装備され第一艦橋もリニューアルとなっていた。この新たなヤマトの艦長席に古代進が座るという。古代進と真田さんと佐渡医師のキャラクターデザインを見たが、三者の第一印象は「髭」。私的には、古代進には髭はない方が良いのだけど、沖田艦長によって育った古代進としては、艦長=髭なのかも知れない。

 「新ヤマト」と「復活編」を紹介する合間に、往年のスタッフのインタビューや映像で「宇宙戦艦ヤマト」の歴史を振り返っている。「ヤマト」はこのようにして生まれたとか、アニメと音楽の重要性や、社会現象となった様子などが映し出され、懐かしくもあり過去の栄光を見るような一握りの切なさも感じられる内容だった。個人的には、宮川泰氏と阿久悠氏のインタビューを見ることができて良かった。過去の作品からの映像に関しては、「1」と「さらば」と「完結編」が使用されていた。「新たなる旅立ち」と「永遠に」と「III」の映像がないのを不思議に思いつつ、「復活編」への繋ぎのためか「完結編」の映像が比較的多かったのが印象的だった。

 「復活編」は、再三製作発表が行われているが、現在でもこのビデオに収録されている設定で作られるのだろうか。それは、蓋を開けてみるまでは分からないことだけれど、この設定からだいぶ時代が変化していることを考慮した上でまだまだ設定変更に余裕があるならば、とことん突き詰めてもう一度ファンの心を熱く揺さぶる作品が誕生することを願ってやまない。
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