「オードリー DVD」
投稿日 | : 2010/04/30 17:15 |
投稿者 | : 久保田r |
参照先 | : |
2009年7月22日 CCRE
<収録内容>
漫才:「親孝行」「転校生」「カスガクイズ」「デート」(計4本)
コント:「結婚の挨拶」「スタイリスト」「若林ピン」「ショートアメフト」「祭」「サラリーマンファイター」(計6本)
Re: 「オードリー DVD」
投稿日 | : 2010/04/30 17:17 |
投稿者 | : 久保田r |
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2008年M-1グランプリにて敗者復活から準優勝を獲得したオードリーのDVD。漫才4本、コント6本の全10本のネタを収録。
オードリーは、2009年にブレイクした芸人コンビで、今やテレビのバラエティ番組やCMに引っ張りだこの売れっ子。地味に真面目にスーツを着ている若林と、髪を七三分けにしてピンク色のベストを着て胸を張っている春日という組み合わせは、お笑いにありがちな「普通の人と変わり者」というオーソドックスなパターンでありながらも自分たちの個性を打ち出しており、オードリーならではの笑いを繰り広げている。
オードリーの良さは、漫才でもコントでも同じように笑いを楽しめるところ。漫才では、若林がネタを進めようとしているところへ春日がテンポズレの合いの手を入れ、若林からおでこを「パシッ!」と叩かれて笑いを取るというのが彼らのテンポ。ネタは全部台本通りなのかと思いきや、所々にアドリブがあるようで、ライブの空気を読みながら軌道修正しながらネタを進めていく二人のやりとりが楽しい。このアドリブ入りの漫才は、「デート」で楽しむことができる。
コントでは、春日の怪しい動きが笑いのポイント。春日の動きに対して若林が茶々を入れるような煽るような「振り」を出し、それに応える春日の動きがまた面白い。「スタイリスト」では、若林の肉体美(?)が奇妙に面白いし、その肉体美(?)を活かした「祭」では、長〜い「タメ」の後の一発芸が面白く、「サラリーマンファイター」では、春日の思いつきがどこまで行くのかが楽しい。
「若林ピン」は、文字通り若林が一人で行うネタ。野球のバットの振りを東京圏の交通路線図に例えてコーチするというもので、始めのうちはイメージが浮かびにくいのだが、東京圏の交通路線図が頭の中にはっきりと思い出せるようになってくると面白い。バットのベストの振りは「新宿ー中野ー渋谷」の位置。高めのボールや低めのボールに合わせて例える駅名が楽しいネタとなっている。
どのネタも勢いがあって楽しめるものばかり。たまに下ネタっぽい雰囲気を感じることがあるが、彼らはショーパブで8年演ってきたとのことで、ネタの流れや場の空気の読み方など、その経験が培われているのだと思った。オードリーらしさが確立しているコンビであるけれども、ツッコミの度に叩かれる春日のおでこがネタの最中に赤くなってくるのが気になった。もしかすると彼は皮膚があまり丈夫ではないのかも知れない。皮膚の炎症が見えて来るとやり過ぎ感を覚える。これからもずっと気兼ねなく笑ってもらうためには、自分たちらしさというものを年齢と共に少しずつ変化させて行く柔軟性が必要かも知れないと感じた。
エンディングソングは、若林が歌う「キセキ」のカラオケ。普通っぽい歌い方が若林らしさが表れている。