1993年　TOSHIN|BA EMI

（1）ANGEL
（2）DEAR ALGERNON
（3）MISTY
（4）CHARISMA
（5）LOVER'S DAY
（6）KISS ME

このビデオクリップ集の一番の見所は、なんと言っても一番最初の「introduction」でしょう。
サングラスをかけた数人のかっこいい男たちに囲まれて駐車場に現れ、ピカピカの外車に乗り込む様は、まるで1本の映画が始まる様相を呈しています。
この「introduction」の映像が意味するところはまさに1本の映画でして、「ANGEL」から「KISS ME」までを全部見終えた後に流れるスタッフロールと、そこにかかる曲「Memories Of Blue」はさながら映画のエンディングのようです。
1曲ずつのPV(プロモーションビデオ)を見ても、映画を意識した作りが多いです。
全曲綺麗な画像と綺麗な色で作られていますが、「DEAR ALGERNON」は対してモノクロ映像です。モノクロは、イメージの喚起を促す力がありますので、曲の世界と相まって印象的な作りとなっています。そして、氷室京介屈指のラブソングと私が思っている「LOVER'S DAY」は、フィルムで撮影されていて、フィルム独特の質感から単なるPVというよりも氷室京介のプライベート映像に近い作りとなっています。
本編最後の曲「KISS ME」は、ヒットした曲ですので、このPVもよく音楽番組などで流れました。これはもう、綺麗な映像を目で愉しみたい作品だと思います。
他にも「ANGEL」は精神的世界を描いた作りですし、「MISTY」は映画のメイキングのような作りです。
1曲1曲のPVもこうしてまとめて見てみると、氷室京介というアーティストで括られた映画でもあるのだな、と思ったビデオクリップ集でした。

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