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「機動戦士ガンダム THE ORIGIN」
投稿日 : 2015/07/24(Fri) 15:32
投稿者 久保田r
参照先
<スタッフ>
総監督:安彦良和
監督:今西隆志
演出:江上潔、板野一郎
製作:サンライズ
企画:サンライズ
原作:矢立肇、富野由悠季
漫画原作:安彦良和(「機動戦士ガンダム THE ORIGIN」)
脚本:隅沢克之
キャラクターデザイン:安彦良和、ことぶきつかさ
総作画監督:西村博之
メカ総作画監督:鈴木卓也
オリジナルメカデザイン:大河原邦男
メカニカルデザイン:カトキハジメ、山根公利、明貴美加、阿久津潤一
撮影監督:葛山剛士
編集:吉武将人
音響監督:藤野貞義
音楽:服部隆之
ナレーション:大塚明夫

<声の出演>
キャスバル・レム・ダイクン:田中真弓/アルティシア・ソム・ダイクン:潘めぐみ/デギン・ソド・ザビ:裏山迅/ギレン・ザビ:銀河万丈/サスロ・ザビ:藤真秀/ドズル・ザビ:三宅健太/キシリア・ザビ:渡辺明乃/ランバ・ラル:喜山茂雄/クラウレ・ハモン:沢城みゆき/ジオン・ジム・ダイクン:津田英三/アストライア・トア・ダイクン:恒松あゆみ/ローゼルシア・ダイクン:一城みゆ希/ジンバ・ラル:茶風林/クランプ:近藤浩徳/タチ・オハラ:北沢力/ガイア:一条和矢/オルテガ:松田健一郎/マッシュ:土屋トシヒデ/スレンダー:川原慶久/デニム:大畑伸太郎/シャア・アズナブル:池田秀一、他

2015年
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機動戦士ガンダム THE ORIGIN III/暁の蜂起
投稿日 : 2017/12/14(Thu) 14:57
投稿者 久保田r
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 冒頭およそ6分間、大塚明夫さんのナレーションのもと、これまでの物語の流れを紹介。今作は、アルティシアと別れた後のキャスバルの行動を描いているため、何故キャスバルが士官学校に入ることになったのか、その幼い頃からの過酷な境遇を冒頭で説明することによってスムーズな流れを作り出している。

 今作を見ると、シャア…いや、キャスバル個人の人格に対して疑問と嫌悪感を抱くのも仕方のないところ。「人の死をたくさん見てきたから医者を目指す」と母の墓標に向かって語りかけたセイラことアルティシアとはまるで違い、本当に兄妹なのか…?と思うほどその人間性は冷たい。「情」が抜け落ちていると思いきや、ガルマに対しては複雑ながらも仄かな情を抱き始めているようでもあるし、かと思うと一瞬でスパっと人を見切る。鷹揚な態度ゆえに人の上に立つ風格を持ち合わせつつも、常に危うい位置に身を置く。このような人物とはあまりお近づきになりたくないように思えるが、日に日に悪化する情勢下に於いては彼のようなカリスマ性のある人物にはかえって人が集まるのだろう。ましてやうら若き学生には憧れのように瞳に映るのかもしれない。

 二色のペイント弾を使用して行われた連邦軍との模擬戦では、某人気ゲーム「スプ◯トゥーン」をつい思い出しつつも、終了後の集会の場でのシャアの態度に冷や冷やし、学生を代表して前に出たガルマを頼もしく思いながらも集団の圧力を実感するシーンには苦い思いがした。こうした双方の負の感情の積み重ねが、後に退けない方向へと進んでいるのがよく分かるシーンだった。

 クライマックスの連邦軍兵舎を奇襲するシーンは、学生たちの手並みに感心。それだけならまだよかったが、利用するものは利用するシャアの手並みが黒くて悲しすぎた。確かにこれがシャアなのだが、本当にこれでよいのかと悲しい気持ちになる行動であった。

 スタッフロールの後にサイド7に向かうアムロと父のテムのシーンが。13歳のアムロの声を古谷徹さんが演じられている。ラストの、コロニー内部を見渡す二人の後ろをぞろぞろと人々が歩いているシーンが印象的だった。
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機動戦士ガンダム THE ORIGIN II/哀しみのアルティシア
投稿日 : 2017/03/02(Thu) 14:04
投稿者 久保田
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 第1話「青い瞳のキャスバル」の続きとなる第2話「哀しみのアルティシア」。そのタイトル通り後のセイラことアルティシアがストーリー進行の中心となっている内容で、サイド3を出て地球に住むこととなったキャスバルとアルティシアの成長過程を描いている。アルティシアの声は、第1話に引き続いて潘めぐみさん。青年へと成長したキャスバルの声は、池田秀一さん。キャスバルと瓜二つのシャアの声を演じているのは、関俊彦さん。

 今作も大胆かつ美しい映像作品となっていて、色彩のコントラストやキャラクターとメカの動き、シーンの演出と音楽、これらがテンポ良くメリハリ良く構成されており、目一杯詰め込まれている情報が整然と時の流れに沿って描写されている点が本当に素晴らしい。多量の映像を盛り込みつつも効果的な見せ方によってまとまりのある仕上がりとなっている。

 地球に住むキャスバルとアルティシアの成長が中心とはいえサイド3内で起こっている変化も同時進行の形で描かれてあり、ザビ家の台頭、ランバ・ラルとハモンの行動、幽閉されているアストライアの様子などが要所要所で描かれている。特にランバ・ラルとハモンのふたりは、その後の活動に繋がる下地部分が描かれているため興味深いシーンが多い。そしてアストライアのやつれた美貌が痛々しく胸に迫る。

 キャスバルとアルティシアの暮らしぶりを描いているシーンでは、アルティシアの視線で描かれている点が救い。キャスバルは、生まれ持った鋭い感性が内なる闘争心へと結びついて行くためいつも憂鬱な表情をしているのが辛い。妹想いの兄であることに変わりはないが、母のことが大きなきっかけとなっていることは明らか。そんなキャスバルが明るい表情を見せたのが、シャア・アズナブルとの出会いだったのだが、惜しいことに二人の友情を築くシーンがほとんどない。出会いのハイタッチのみではやや説得力不足ではあるものの、この運命的な出会いの衝撃は十分。

 ラストシーンが美しく哀しい。「ファースト」で見たセイラの思い出の中の兄妹の切ない別れのシーン。絵を見た瞬間「兄さーん。キャスバル兄さーん。兄さーん」の台詞が井上瑤さんの声で蘇った。シーンを盛り上げる音楽も素晴らしい。
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Re: 「機動戦士ガンダム THE ORIGIN I/青い瞳のキャスバル」
投稿日 : 2015/07/24(Fri) 15:37
投稿者 久保田r
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 「機動戦士ガンダム」のキャラクターデザインと作画監督を務めた安彦良和さんが漫画雑誌「ガンダムエース」にて連載していた作品をアニメ化した作品。安彦さんが総監督となり、元のストーリーに独自のアレンジを加え、ジオン・ズム・ダイクンの死から始まったサイド3独立の戦いを描いている。監督は、「機動戦士ガンダム MSイグルー」で監督を務め「宇宙戦艦ヤマト2199」にてCGディレクターを務めた今西隆志さん。脚本は、「ドラゴンボール改」「犬夜叉」を手掛けた今西隆志さん。撮影は、「機動戦士ガンダムUC(ユニコーン)」に引き続いての葛山剛士さん。そして音楽は、数々のヒット作を手掛けている服部隆之さん。

 「THE ORIGIN」シリーズ1作目となる今作は、ジオン・ジム・ダイクンの急死によって勃発したサイド3のムンゾ自治共和国の暴動が主。幼い兄妹のキャスバルとアルティシアの処遇が血腥い環境の中で描かれており、母親のアストライアの優美な母性と、対照的な武力に長けたキシリアと、美しく優しい女戦士のハモンら女性キャラクターが活躍する一方で、権力争いに血眼になるラル家とザビ家の諍いがシビアに描写されている。

 キャラクターの表情や陰影の付け方が安彦さんの描く絵のままであるので、ファンとしては嬉しいところ。キャラクターの動きに愛嬌があるのが微笑ましい。また、シリアスなシーンを盛り上げる音楽の響きが美しく、「機動戦士ガンダム」の音楽をアレンジした楽曲が壮大に鳴り響いているのが印象的。そして、キャラクターの心理を表す細やかな動きの撮影も効果的。

 事の行方をじっと見据え鬱々とした思いを内に溜め込んでいるキャスバルの表情が切ないやら怖いやら。台詞が少なめではあったけれど、その分この後へと繋がる凄みといったものが形成されているのが分かる内容だった。キャスバルとアルティシアが初めて宇宙に出た経験が貨物船の中という境遇。裕福な家庭で育った二人にとって落差が大きいことこの上ないこの経験は、後の人格形成に影響を与えた筈。一年戦争での境遇を思うと切なさでいっぱいになる。

 追記。
 囲碁に興ずるギレン兄が着ている(羽織っている?)服が気になって仕方がない。
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