『仮面ライダークウガ』の１・２話の再編集版。
製作にあたってスタッフを再結集させ、未使用シーンをプラスし、アフレコやダビングもやり直し、ほぼ全カットに修正を加えたこだわりの１本。ボーっと見ているとどこがどう変わったか、気付かないくらい細かい。ただ、１話と２話の繋ぎ目をもう少し有機的にして欲しかったなとは思う。シーンが繋がっていないだけに難しいとは思うが、これでは中途半端にクライマックスが来ていて流れが寸断されてしまう。
ビデオ発売に先駆け（といっても５ヶ月も前だが）イベントで上映されているが、大画面での上映なら『仮面ライダーアギト』の併映作品とする手を考慮しても良かったか。
久しぶりに１・２話を見たなという気分にはなるのだが、はたしてこの作品の製作意図はどこにあったのだろうか。未使用シーンを付け加えたいだけなら全話ビデオ化ＤＶＤ化の際に特典映像として収録すればいいし、手直ししたいのならば１・２話だけではなく全話（が無理でも要所の回など）に手を加えて欲しいし、また物語の序章として再編集するのならばレギュラーメンバーが固まりつつある３〜４話や５〜６話、欲を言えば１クール分くらいを総集編としてまとめて欲しい。１・２話だけはこの特別篇とオンエアーされた通常版が並行して流通する扱いなのが、どうにも中途半端に思えてならないのだが。

特典映像として発売記念イベントの模様と、シリーズの完成打ち上げパーティーで上映された番外編ＥＰＩＳＯＤＥ　５０「乙彼」を収録。イベント・トークショーは一時間近い収録なので、ゲストのやりとりが充分楽しめる。

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