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「ハーロック・サーガ/ニーベルングの指環」
投稿日 : 2003/01/25 21:51
投稿者 Excalibur
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『ニーベルングの指環』といえば、ワーグナーのオペラ。これに触発された松本零士が手持ちのキャラクターを総動員(?)して描いたコミックを原作としていて、うち第一部の<ラインの黄金>を25分×6話でOVA化。正式題名は『ハーロック・サーガ/ニーベルングの指環〜ラインの黄金〜』(長い〜)。
第二部以降ではハーロックやトチローそれぞれの父親が出て来たり、宇宙戦艦ヤマトが登場したりもしているが、この第一部でもハーロック、トチロー、エメラルダス、それにメーテルが登場。残念ながらこの4人が一堂に会する場面はなかったが、客演の多い他の面々と違い、メーテルが初めて『銀河鉄道999』以外に出てくる記念すべきアニメでもある(声は勿論池田昌子!)。
スタッフもそれなりに名の通った人材を集め、音楽もワーグナーの楽曲をベースに和田薫がまとめ、それをモスクワ・インターナショナル・シンフォニー・オーケストラが演奏するなど意気込みは伝わってくるが、何といっても一番の見所、いや聞き所は山寺宏一の一人二役だろう。映画『銀河鉄道999/エターナル・ファンタジー』やOVA『火聖旅団ダナサイト999.9』でハーロックを演じ、OVA『クィーン・エメラルダス』ではトチローを演じた山寺が、ここではハーロックとトチロー、両方を担当。その演じ分けは見事で、普通の人は気づかないはずだ。
しかし肝心のお話はサッパリ盛りあがらず(といっても殆ど原作通りなんだが・・・)、二ヶ月毎というリリース間隔もあって地味な印象しか残らない。作画レベルも悪くないのだが松本キャラを消化し損ねているし、CGの多用も全体を薄っぺらいものにしてしまった。二時間くらいの長編として再構成すれば、もう少し面白くなったかも。売上げ実績としてはどうだったんだろう?第二部のアニメ化も予定されていたようだけど、未だに実現していないが。
なお、特典映像としても収録されているパイロット版ではキャラクターを一新、松本色を一切排した斬新なものとなっていた。かなりの冒険だし、『ニーベルングの指環』のアニメ化という観点からは「有り」かなとは思うものの、ファンならまず見ないだろう。
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