2004年3月26日　学研

　私が今回見たのは『第2部』。『第1部』〜『第4部』まであって、それぞれオリジナル版と字幕スーパー版がある。世界的CMコレクター、ジャン＝マリー・ブルシコが所有している世界中のCMの中から選りすぐりのものを各巻に収録。70編以上のCMが収められている。

　クォリティの高いCMが収められているので、結構楽しい。世界的に有名な企業のCMが多く、その企業が他国ではどのようなCMを作っているのか興味を持って見ると、お国柄の違いを感じてちょっとした驚きがある。中でも印象に残っているのが「GURE-TEX」「NIKE」「NISSAN」。これらの企業のCMは、どの国でも上手く独自の特色を活かしていて、CMの重要性をひしと感じる作りになっている。

　「PEPSI」の歴代のCMや、お蔵入りになったCMも収録されている。70編以上もあるCMの中で特にインパクトがあったのは「MTV」。これは即座に（上手い！）と思ったが、ゴールデンタイムには不向きのCMだった。

　語学力に自信のある人は、オリジナル版の方が全体を通して楽しめて良いと思う。字幕スーパー版は、画面右側と下部に同時に出ることがあるので、映像の切り替えの早いCMでは、読んでいる間に映像が進んでしまって慌てて巻き戻してもう一度見るということが何度かあった。それさえなければ、あっという間に楽しめるCMの世界の旅だった。

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