2003年9月18日　ポニーキャニオン

　NHKお笑い番組「爆笑オンエアバトル」からドランクドラゴンのネタを詰め込んだDVD。

　このコンビのネタの良さは、キャラクターのデフォルメ化で、人間観察を経て掘り下げたキャラクターを演じているところに良さがある。巷で見かける個性的な人間をより面白く演じている。キャラクターになりきっている塚地もそれにツッコミを入れる鈴木も、一糸乱れぬ息の良さでネタを完成させている。コントの芝居のレベルが高い。

　ドランクドラゴンというコンビとそのネタを形成しているのは、”ギャップ”で、二人の素顔は、ネタで見るのとは正反対の性格の持ち主。このDVDには、ネタの合間に鈴木が塚地に横浜を案内するというロケが入っており、鈴木は横浜は地元だと豪語するが、からきし案内が出来ず、天然のボケで相方と見ているこちら側を翻弄する。ネタでは破天荒なキャラを演じている塚地がここでは普通の人間で、素顔とネタを披露する時のギャップがこのコンビの最大の魅力だと思った。

　私は「ハチャメチャ拳法」というネタが面白かった。1本のネタのシナリオが分かりやすい。ドラマにも出演出来そうなほどの演技力と構成力だが、願わくばお笑いの道を磨いて行って欲しいと思うほどにお笑い界に居続けて欲しい存在。コントの完成度には一見の価値がある。DVDにはおまけ特典もある。オススメ。

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