2004年11月5日　ポニーキャニオン

　ものまね芸人、ホリの単独ライブの模様を収めたDVD。メインでものまねをしているタレントは、テリー伊藤、城島茂、木村拓哉、えなりかずきの4人。この4人のものまねのコントを中心に、ユースケ・サンタマリアや出川哲朗やウド鈴木や爆笑問題やますだおかだやその他諸々のタレントのものまね芸を披露している。

　ものまね芸人というだけあって、各タレントの特徴を掴むのが非常に上手い。そうでなければ、こう言ってはなんだが、たかがものまねだけで単独ライブなど出来る訳がない。いかにリアルにその人を演じるかというのが、ものまね芸人として歩むことを決めたホリの使命であり、プライドだと感じた。そして、「似てるー！」というだけでは単独ライブは成立しない。ものまねだからこそ可能なタレントの別の顔というものを演出、見せることによって、芸人としての腕をこのライブで見せていると思った。

　演目は「木村拓哉の主観が入った朗読」、「織田信長の家来、テリー」、「リーダー（城島茂）はとってもいい人」、「えなりかずきのキャバクラ体験」、「ものまね部」、「討論会」、「マッチ売りのものまね芸人」などなど。どのコントもタレントの特徴を分かりやすく浮き彫りにしているので、ホリの一人芝居に置いて行かれるということもない。波状的に分かりやすいものまねを入れているので、最後まで飽きずに見ることが出来る。ネタ、構成ともによく練られている。

　特典映像には、1998年の素人時代の初舞台が入っていて、その頃にはかなり上手いものまねをしていることが分かる。以来キャリアを積み、単独ライブを行うまでになった。彼のものまねには、「似てる」以上のものがある。特典映像にはもう一つ「マニアックなものまねをアニメにしました」というのがあり、タレントの似顔絵に合わせた声のものまねを見ることが出来る。これは確かにマニアックなネタなので、好きな人には好きだと思う。

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