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「藤堂晶子」
投稿日 : 2008/11/25 16:00
投稿者 久保田r
参照先
 「III」で登場した地球防衛軍司令長官・藤堂平九郎の孫娘。

 南の島の空港で一羽の鳥が死んでいるのを見つけ、どこに埋葬しようかと思慮しているところへ相原義一から声をかけられて知り合う。その場は、滑走路脇の土に鳥を埋葬し、名前も聞かぬまま別れてしまうが、その後、出発直前のヤマトで偶然相原と再会し、そして出会った空港で摘んだ花の押花が、後に相原との二人だけのやりとりとなる。

 普通だったら、名も聞かぬまま別れてしまったら再会の可能性は「0(ゼロ)」に等しいのだけど、何と、藤堂長官の孫娘とヤマト乗組員というサプライズな形で劇的な再会となった。これには二人とも大層驚いたと思うけど、相手が長官の孫娘であろうと、地球の命運のかかったヤマトの乗組員であろうと、初々しい二人はそんなこととは関係なしに、通信の度に思い出の花の押花を見せ合うという穏やかな交際を続ける微笑ましい限りのカップルとなった。

 いかにも深窓のお嬢様といった清楚な美人だが、「III」では長官秘書を務め、過労で倒れた長官を気遣うなどのしっかりとした面も。その後の作品の「完結編」では、本編では登場はないが、集英社コバルト文庫のノベライズ「完結編(上)」(若桜木虔・著)では、登場している。ハイパー放射ミサイルの攻撃を受けて音信不通となったヤマトのニュースを聞きつけ、やつれた様子で防衛軍のカフェテリアに現われ、ユキに「ヤマトはどうなったんです?」と問い詰め、ユキから「大丈夫よ。ヤマトの力をもっと信じなさいな」と励まされるが、ユキもまた古代の安否を気にし続けている──というシーン。
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