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「上条了」
投稿日 : 2011/06/25 19:30
投稿者 久保田r
参照先
 名前の読みは、かみじょうりょう。21歳。戦闘班長。第1次移民船団の生き残りで、救援に駆けつけた貨物船ゆきの古代進らに救われ、新ヤマトに乗り組む。声は、伊藤健太郎さん。

 戦闘班長といえば、かつての古代進と同じポストのため、必然と比べてしまうのだが、個人的な感覚としては、どうも戦闘班長としてのイメージが弱いように感じている。もっとこう職人的なところが見えてもいいと思うのだが、割と感情表現が多く、「ふざけやがって」等の攻撃的な台詞が口癖っぽくなっており、もう少し冷静な一面を見たいなぁ…と感じているしだい。熱血漢なところは、古代と同じタイプなのだけれど。

 そこで、何故彼を素直に戦闘班長として見ることができないんだろうと思い、過去の作品の戦闘班長時代の古代と比較してみたところ、台詞が弱いように感じられた。過去の作品では、戦闘時の古代の台詞には事細かに指示を出す台詞が多く、それが戦闘班長としての古代の資質を表していたのだけれど、上条の台詞にはそれがなく、印象にあるのは「戦闘配備」「発射」「護衛にあたれ」「援護しろ」ぐらいで、彼は果たして戦闘班長としての能力をどの程度持っているのか、その実力を発揮しきれてないない点が残念に思った。映画前半の傷ついたブルーノアで主砲を撃った際には、古代が「いい腕だったぞ」と褒めているので、高い能力の持ち主だとは思うのだが。

 伊藤健太郎さんの声は張りがあって好きなので、この声で、かつての古代のように「コスモタイガー発進用意(※)。高角砲対空戦闘。左32度。仰角36度。距離フタヨンマル。撃てい!」のような台詞を一気に言ってくれたらもうイチコロになるのは間違いなし。(※『復活篇』ではコスモパルサーになるが)

 『復活篇』は、得てして台詞のインパクトが弱い。時として綺麗に流れる響きの台詞もあるが、インパクトとなると後一歩のところ。全体を通してキャラの呼び名が統一されていないなど、脚本の弱さが見受けられるのが少々残念。複数で脚本を手掛けた影響が出ているのだと思うが、逆に複数で手掛けたからこそ密度の濃いものにして欲しかったとも思う。戦闘時の台詞など、細かい点をとことん突き詰めていくと、かつての作品との間に感じる違和感はもっと解消されるであろうと感じるしだい。
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