劇団四季に参加して１０年の女優さん。
普通なら中堅どころのキャリアの持ち主ということになるんでしょうが、層の厚いこの劇団ではまだまだ若手ということになるようです。

たまたま観に行った『オペラ座の怪人』でヒロインのクリスティーヌを演じていて、その歌声、そしてパンフレットに載っていた写真で「おっ！」と思い（笑）、次に観に行った『ウィキッド』の主役のグリンダですっかりファンになってしまいました。

この『ウィキッド』のオーディションから練習、そして初日の舞台が終るまでが、ＮＨＫ教育の『あしたをつかめ 平成若者仕事図鑑』という番組で紹介されていましたが、一つの作品、一つの役に賭ける彼女の頑張りぶりが伝わってきて印象は益々アップ。遂には再び彼女がグリンダを演じるということで、もう一度『ウィキッド』を観に行ってしまったぐらいです。
また四季キャスト盤のＣＤも発売されましたが、ここでもグリンダ役で歌声を披露してくれています。

お父さんが声楽科出身で、お母さんがピアノの先生という音楽一家。
幼い頃からピアノを習っていて、途中で歌に転向し、芸大の声楽科を卒業した後に二期会にも参加していたということもあって、元々歌唱力には定評があるみたいですが、コロコロと表情の変わるグリンダを身体全体で、は勿論のこと、ちょっとした歌い方の違いでも表現しているのは素晴らしいですね。

今後自分がどれだけ四季の舞台に足を運ぶかわかりませんし、彼女自身もずっと四季にいるのか、それとも外の世界に羽ばたいていくのかわかりませんけれど、これからも何度か舞台で（あるいは他の媒体でも）お目にかかりたい女性です。

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