正統派二枚目声ではあるが、案外主役は少ない。
パッと思い浮かぶのは『アパッチ野球軍』と『グレートマジンガー』くらいか。
どちらかといえば、クールなトーンを活かしたライバル役や
悪役として重宝がられている感が強い。
『グランプリの鷹』『マグネロボ　ガ・キーン』・・・・と、そんな扱い。
『サイボーグ００９』でも００２役だったし。
一方では『一休さん』の新右衛門といったくだけたキャラもこなすし
（もっとも初登場時の新右衛門は、切れ者然としたクールなイメージだったが）、
新旧『ロボコン』のガンツ先生もお馴染みで、温かみも感じさせてくれる。
猪突猛進型の『銀英伝』のビッテンフェルトはやや異色ではあるが、
不思議と違和感はない。
引出しは一杯持っている人なのである。
最近では、ドキュメンタリー番組等のナレーターとして
落ちついた語りを聴かせてもくれる。
しかし、この人も声が変わらないので感心してしまう。

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