声優。5月5日生。A型。175cm。60kg。横浜出身。
主な出演作品： Weiβ kreuz、ガンダムSEED、∀ガンダム、ケロロ軍曹、ポケットモンスター、ボボボーボ・ボーボボ、他多数

　近年、頓に気になっている声優。かなり前から気になる声優ではあったのだけれど、ここ数年になってさらに気になる存在になった。本職は声優と言ってもアニメやコミックなどの原作、原案も手がけており、その発想力、行動力には目を見張るものがある。声優という仕事を活かし、自身の才能を伸ばし続ける彼の姿勢は、休みなく走り続けるアスリートのよう。

　強く惹かれるきっかけとなったのは、「∀ガンダム」のギム・ギンガナムの声。あのあまりにも通常と異なるキャラの声の持ち主が子安さんだと知った時は驚いた。そして、「ボボボーボ・ボーボボ」の主役の声。これもまた常軌を逸したノリのキャラで、子安さんの声は見事にキャラと同化している。そして、「ケロロ軍曹」のクルルの声。性格が歪んだキャラの声なのだが、子安さんはキャラの嫌な奴ぶりを出しながらもその実憎めないキャラというのを上手く演じている。齢を取るにつれ、個性的な役の声の幅が広くなっていて、彼の声の引き出しの広さや深さといったものが年々増している。これは凄い。きちんと役柄を消化し、次に繋げているのが分かる。惜しみない努力というか、彼なりのスキルの積み方というのが伝わってくる。このような個性的な役を数多くこなしている彼の正統派ヒーローの声は、きっともの凄く格好いいだろう。

　以前に聞いたドラマCDのおまけのフリートークで、子安さんは「嫌なヤツの役は得意。いい人役は困る」冗談混じりに語っていたが、冗談に聞こえないところが笑えるところ。そのドラマCDでも人の恋路をジャマする嫌なヤツを演じていたのだが、思い起こせば子安さんは「銀河英雄伝説外伝 黄金の翼」で、いい人キャラの代表とも言えるキルヒアイスを演じていた。このキルヒアイスというキャラは、裏表のない性格で柔和でとってもいい人で、後に帝国の皇帝となったラインハルトの唯一無二の親友だった。そんないい人役も子安さんはしっかりと演じていた。そんな二両面の声を持つ子安さんかだからこそ目が離せないのだと思う。きっと齢を取るごとにますます格好よい声になっていくだろう。

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