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「山寺宏一」
投稿日 : 2011/07/04 17:22
投稿者 久保田r
参照先
 声優、俳優、タレント、ナレーター、DJなど声に関する仕事をマルチにこなす。1961年生まれ。宮城県出身。血液型A型。アクロス エンタテインメント所属。

 代表作を挙げるとなると、これほど難しい人もいないかも知れない。声優としての代表作はたくさんあるし、俳優としての代表作も多いし、ラジオ番組の出演も多いし、舞台出演もナレーター業も多いため、なかなか"これだ!"と絞り込めないことから一般的な代表作を挙げるのは"敢えて"放棄させていただこうと思う。

 私にとっての山寺宏一さんの代表作は、やはり劇場作品『宇宙戦艦ヤマト 復活篇』の古代進ということになる。古代進の声といえばかつては富山敬さんであったが、亡くなられた後、富山さんと親しかった山寺さんが古代進を始めとするそのほとんどの役を引き継いだというほど、山寺さんの演じる古代進の声は、富山さんのものに近い。「ヤマト」のパチンコやゲームで山寺さんがあてた古代進の声は、本当に富山さんの演じる古代進の声に近かった。だが、『完結編』から17年後の世界を描いた『復活篇』での古代進の声は、すっかり大人の責任と貫禄を身につけた古代進の声となっていた。そのため、富山さんの声を意識した古代進ではなく、山寺宏一さんの演ずる古代進となっていたように思う。昔の古代進には、こういう声の張りはなかった…と感ずる所はいくつかあるものの、作品の絵柄や映像表現が時代と共に移り変わるように、声の表現方法も時代の流れと共に変化していくものと思うので、『復活篇』という作品に見合った38歳の古代進の声をかっこよく演じていたと思う。

 『復活篇』の古代進の次に、私にとっての山寺さんの代表作は、劇場作品『逆襲のシャア』のギュネイ・ガス。キャラクターの性格と人となりが、映画という1本の作品の中で巧妙にインパクト強く演じられている。TVシリーズのように話数を重ねるごとにキャラクター性を作り上げるのではなく、いきなり完成した形で登場し、かつ消えていくキャラの声を、完璧なまでに演じている。「ガンダム」作品特有の雰囲気にも見事に乗っかっている。これほどまでに作品の空気感を掴むのが上手く、キャラクターの個性を取り込み、それを自然なまでに演じることのできる声優さんはそうそういるだろうかと思うほど、山寺さんの声の幅は広く、奥行きがあり、引き出しが多い。表現者となるべくして生まれて来た人、というのが私の抱いている印象。

 数年前まで、山寺さんの声のクセといったものがまるっきり掴めなかった。そのため、エンディングのテロップを見て初めて山寺さんが出演されていたことに気づくといったことが多かったが、その後注意深く聞くようになって、努力の甲斐あってか、いささかではあるがクセといったものが掴めるようになった。しかし、まだまだ声を聞いてすぐに"ピン!"とは来ない。"ん?"と気づいてから、注意深く聞いて"これって山寺さんでは!?"とわかるしだい。やはりまだまだ山寺さんの声はどこもかしこも奥深い。声の聞き分けを趣味としている私としては、いつどんな役の声の時でも一発で"山寺さんだ"と当ててみたいという野望を抱いている。そのため、高い興味を持っている声優さんの一人。
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