子役時代を知っている人ならばいざ知らず、
池田秀一といえば勿論シャアである。
他にもいろんな役を演じてはいるが、どれをとってもシャアに聞える。
クールな声、という表現も出来るが、
怒ってもシャア、笑ってもシャア、泣いてもシャア、のシャア一筋。
露骨な感情表現は似つかわしくない。
正直この人の芝居は、上手いのか下手なのかさっぱりわからんけれど、
独特の存在感、そして個性は誰にも真似できないだろう。
だから彼はシャア・アズナブルなのだ。


＊シャアに思い入れのない人は、文中の「シャア」の箇所を
他の馴染みの池田キャラに置き換えて読んで下さい。
それでも文章は成立します。

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池田秀一が気をつけていたことがあるそうな（というよりも、アニメ出演の際のポリシーみたいなものらしいけど）。
それは、どもりながらセリフを言わないということ。
つまり「こ、これが戦い・・・」とか「マ、マチルダさん・・」とかいうアレのことである。
アニメではこういうセリフ廻しは普通だが、実際にはどうみても不自然だからアフレコ時にはわざわざ変えたのだそうだ。
例えば「りょ、了解」となっていたセリフを「りょうかい・・・」にした、とか。
言われてみると確かにシャアのセリフにはそういうのがない。
ふーん、スゴイな〜と感心していたのだが、ＴＶシリーズ初期では実はシャアもどもっている（笑）。
シリーズが進むにつれて、徐々に修正していったんでしょうね。

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私にとっても彼はシャア・アズナブルという感がとても強いです。
どこで読んだのかはもう忘れてしまったけれど、富野氏が池田さんのアテたシャアの声を聞いて、シャアという人物がああいうイメージになった、と、読んだことがあります。私はこれを読んでとても嬉しかったです。何故なら池田さんの声はシャアにハマリ過ぎているから。そして富野氏の描いたシャア像もピッタシだから。
シャアの声には、私は実はかなりの入れ込みようを持っています。モビルスーツでの戦闘中の声、戦いから離れた時のふっと力を抜いた声、組織の上に立つ公人としての声、そして女性との会話時の色気のある声。そのどれもがシャアから発せられると、私はたちどころにシャアの声の虜になります。
それだけ私の好みのツボを押さえたハマリ声であるのです(*^^*)。


確かにこれだけハマっていると、違う作品で声を聞いてもシャアというイメージが強いのだけれど、「銀英伝」でマリーカの唱えた呪文「ホクスポクス、以下省略！」は、あれはシャアではありません。シャアはああいうことは言いません(^^;)。あのシーンは間違いなくケスラー憲兵総監閣下です(キッパリ)。

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