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「ファンタスティック城の怪人」 及川光博&THE FANTASTIX
投稿日 : 2018/07/09(Mon) 13:53
投稿者 久保田r
参照先
2013年3月27日

(1)ファンタスティック城の怪人
(2)Slave of you
(3)幻惑のラビリンス
(4)Interlude 〜eclipse〜
(5)Blue Rose
(6)Dirty or Beauty
(7)プルシアンブルーの肖像
(8)ホラー定食
(9)怪人ミッチーがくる!
(10)Interlude 〜eternity〜
(11)光
(12)Don't forget me
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Re: 「ファンタスティック城の怪人」 及川光博&THE FANTASTIX
投稿日 : 2018/07/09(Mon) 13:55
投稿者 久保田r
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 ソロとしてではなくバンド名義で作られたコンセプト・アルバム・シリーズの第2弾。「ファンタスティック城の怪人」というタイトルのイメージ通り、コンセプト・テーマは、「ゴシック・ホラー」。

 前作と同様に収録楽曲のジャンルは、ファンク、ロック、インストゥルメンタル、ラジオドラマ、コミックソングと多種多様。全12曲の中にゴシック・ホラーに彩られた「ミッチー・ワールド」が多角的にぎゅぎゅっと詰まっている。及川光博さん独自の歌詞の世界観が、バンドのメンバーとのコラボレーションにより、お見事なフィット感を丸ごと味わえる、楽しくもあり美しくもあり妖しさも兼ね備えた珠玉の1枚。

 今作のテーマのゴシック・ホラーは、及川光博さんにまさに打ってつけであり、お似合いであることこの上ないピッタリなテーマ。アルバムのオープニングと、途中に入っているInterludeの楽曲は、世界観の演出に凝ったサウンドとなっており、まるでヨーロッパの古い物語を読んでいるかのような渋い声の男性のナレーションが効果抜群。音に引き込まれるように妖しい世界へ導かれた途端、及川光博さんの歌声がストレートに耳に入ってくるという切り返しもたまらない。

 中盤に入っている「プルシアンブルーの肖像」は、安全地帯の曲のカバー。ギターの鳴りがロック・テイストでありながら、キラキラとしたキーボードの音と一定のリズムをキープするベースの響きが、当時の80年代後半のサウンドを彷彿とさせている心地いいアレンジに。当時、この曲は玉置浩二さん主演の小学校を舞台としたホラー映画の主題歌であることからも、アルバムのテーマとも一致している。

 個人的に最も気に入っている曲は、「光」。2分27秒という短い曲で、詞も短い。作詞は、及川光博さん。作曲は、バンドマスターの吉村龍太さん。歌というよりも詩に節をつけたようなシンプルなメロディーとなっていて、伴奏はピアノのみ。故に、ただただボーカルの歌声を静かに染み入るように聞き入ることのできる素晴らしい曲。詩の一語一語を丁寧に歌う及川光博さんの深みある歌声を堪能でき、特にラストの「光よ」は、鳥肌もの。

 ところで、コンセプト・アルバム・シリーズで外してならないのは「ホラー定食」〜「怪人ミッチーがくる!」の流れ。今作もラジオドラマ・コントでは、前作と同じメンバーがキャラクターを変えて愉快な会話を繰り広げている。中でも私が一番驚いたのは、近くで鳴る雷の音ではなくて、ウォルフガング・ミッチーマイヤーの名。この名前を聞いた瞬間、「ブッ」と吹き出して再生を一時停止してしまった。「銀河英雄伝説」ファンとしては、反応しないわけにはいかない。あの帝国軍の双璧と謳われた一人の名前と一字違いじゃないかっ!ええいっ!及川さんはどちらかというともう一人の金銀妖瞳とイメージが被るのだがなっ!と、しばらく錯乱状態になりつつ、気を取り直してその後の食堂の女将との会話を楽しく聞いたしだい。「怪人ミッチーがくる!」は、今作もまるで昭和のテレビドラマのような曲とボーカルがツボのコミックソングとなっていて楽しかった。今作もミッチーのイメージを表現している歌詞だと思うのだが、なにげに扁平足というのは、本当なんだろうか(笑)
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