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「君の青春は輝いているか」
投稿日 : 2002/01/04 01:44
投稿者 梶原正義
参照先
作詩:ジェームズ三木/作曲:三木たかし/編曲:田中公平

アニソンとしてはほぼ4年ぶり、特撮ヒーローものとしては実に8年ぶりとなる"アニソン歌手・ささきいさお"の歌う、『超人機メタルダー』の主題歌OPである。
作品自体が、キャラクターから脚本、設定まで大変に凝ったマニアックなものだけに、主題歌もかなり凝ったつくりである。
何しろEDは水木一郎&こおろぎ'73の歌う「タイムリミット」であるからして、往年のファンにはたまらないコンセプトなのである。また、ドラマも主人公の青春の生き様を描くという一貫した主張があり、その趣旨はこの主題歌でも貫かれている。残念ながらそれ故に若年層のファンがついて来なかった結果に終わるが。
しかし、純粋にこの曲に焦点を合わせれば、この曲がささきいさお氏の数ある主題歌の中でも傑作に入るものと断言できる。
作詩が、何と脚本家のジェームズ三木、作曲もヒットメイカー三木たかしである(何と三木固めである^^;)。これで悪かろうはずがない。今思えばジェームズ三木氏と佐々木功氏との関わり合い(「葵三代」)は、この曲に遡る訳で、感慨深いものもある。
歌詞の内容が内容だけに、4年以上もアニソンから離れていたにも拘らず、佐々木功氏という最適の人選がなされたし、またメッセージシンガーとしての氏の実力も十二分に発揮されている。ちょっと、押しつけがましいというか、説教クサイと敬遠する向きもあろうが、大人になった今だからこそ感じ取れる味わいもまたあるだろう。歌い方も実に堂々としたもので、もう何も言うことのない"いさお節"である。
アレンジは、80年代のデジタル録音にありがちな、分厚いのだがどこかこもったようなエコーサウンドで、佐々木氏のボーカルもどこかエコー処理でイマイチ抜けがよくないが、『ヤマト完結編』の楽曲と続けて聴くと、共通したフレーバーがある部分が聴けて、よくささきいさお氏を勉強されていることが分かって、思わずニヤリとさせられる。 できれば、もっと素直にボーカルをオンで聴ければ最高である。ささき氏くらいの実力があれば、余計な小細工などいらないのである。
80年代の佐々木功楽曲がピコピコ系か重厚なオーケストレーションものの両極に別れがちだっただけに、エレキギターをヒューチャーしたロックフィーリングもあるこの歌は久しぶりに原点回帰を見せた快作である。こういう路線でドンドン歌って欲しい。
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