岩崎宏美が歌う『ヤマトよ永遠に』の挿入歌。
・・・間違いじゃないけど、それだけではちと説明不足かな。
確かにこの歌は『ヤマトよ永遠に』のために作られ、映画公開に２ヶ月も先行して放送されたラジオドラマの放送中（劇中、ではない）にファンにお披露目された。しかしそれは布施明の歌う主題歌「愛よその日まで」のカップリング曲、添え物としてだったのだ。
ところがしばらくすると、今度はこれを岩崎宏美が歌うと発表されてビックリ。これがアレンジだけでなく歌詞の一部まで変更されていて更にビックリ、である。うーん、「銀河伝説」のオリジナルは布施版？岩崎版？どっちなんでしょうねー。
まぁここまではいい。ところがドタバタはこれだけでは終わらない。公開直前になって（確か１〜２週間くらい前）、突如西崎プロデューサーが「当該シーンにこの歌は合わないから「愛の生命」（岩崎版「銀河伝説」のＢ面曲）に差替える」と発表したからさぁ大変。当然パンフやチラシその他各種宣材には間に合うわけもなく、そのためこれらをネタ元とした文章では未だに「銀河伝説」を挿入歌と紹介（「愛の生命」は無視）されていたりするのだ（書き手が不勉強だってこともあるんだけど）。
そしてどうにかこうにか映画は公開。ようやっと一件落着かと思いきや、話はまだまだ続く。今度は公開してしばらく経ってから新聞広告に、「劇中に『銀河伝説』は使われておりません」というお詫びの他に「映画のラストに流れます」の一文が添えられるようになったのだ。私は公開初日とリバイバル公開の初日に見に行っているのでこの「銀河伝説」付きヴァージョンを劇場で体感してはいないけれども、ソフト化されているのを見る限り映画終了後の真っ暗な画面でこの歌が流れる様はやっぱりヘンである。ファンからの要望に応えてとか言っていたけど怪しいもので、どうやら関係者からの圧力があったとかなかったとか。大方そんなところでしょう。どうしても劇場で「銀河伝説」を聴きたい！というファンはごく少数だと思うし。
その後、ＴＶシリーズ『宇宙戦艦ヤマト�V』１・２話のエンディング・テーマとして使用されたので、紆余曲折の結果、正式には『ヤマト�V』の副主題歌、ということでＯＫ？

編集