2005年5月25日　日本クラウン

　同年公開映画『機動戦士Zガンダム〜星を継ぐ者〜』のテーマソング。通算22枚目のシングル。

　これは、してやられたと思った。Gacktがこれほどの楽曲を作ってくるとは思わなかった。正直、この歌で歌番組に出た時、自分のプロモーションの為だけだろうと思った。しかし、『ガンダム』とGacktの関係云々の語りよりも何よりも実際に歌を聞いてみると、立派に説得力があった。現在の社会での『ガンダム』の格好良さをよく音で表現しているし、『Z』の語らんとしている微妙な心理の揺れ動きを表していると思う。この歌に関しては、言葉であれこれ説明するのは抜きにして、先ず聞いてみて、そこからGacktの『ガンダム』の映画のテーマソングを作る意志を感じることが曲解なく理解出来ることだと思う。

　『ガンダム』は、昔から主題歌の注目度が高かった。現在では、シングルのヒットチャートに常にランクインするほど多くの人が聞いている。その中で埋もれずに自分も『ガンダム』の主題歌を歌いましたと印象を残すには、それなりの中身が必要となる。この歌は、歌だけでも完成度は高いと思えるが、合わせて作られたPVでは、GacktがMSのパイロットとなり『ガンダム』の世界との融合を果たしている。歌と映像のメッセージ力の良いところを見事利用していると思う。

　カップリングは「君が待っているから」。

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