ＴＶ版『銀河鉄道９９９』の主題歌・挿入歌を集めたアルバムに収録されている曲で、「哀歌」は「エレジー」と読む。
なんとなくムード演歌のような曲調で作品にはそぐわない印象も受けたが、44、45話「ワルキューレの空間騎行」ではギター・ソロのフォークソング調にアレンジ。ゲスト・キャラであるプライダーの持ち歌として使われていたので驚いた。編曲一つで随分イメージが違って聞こえるものである。

原作では流しの歌手として何曲か披露するプライダーだが、ＴＶ版では残念ながらこの一曲だけ。
ただ当時としては珍しいことに、ヴォーカルはプライダーの声を担当した神谷明自身。神谷明がこの『９９９』の前々番組だった『ジェッターマルス』にアディオスというキャラクターでゲスト出演した際、劇中で歌うシーンが全て ささきいさお のヴォーカルに差し替えられていたことを思うと隔世の感がある。といっても僅か２〜３年前のことにしか過ぎないのだが、その間に神谷明の人気、実績、ステイタス、それに歌唱力が製作サイドにも認識されるようになったということだろう。音源が残っているならば、何かの機会にＣＤ化を望みたい。

作詞：浦川しのぶ／作曲：平尾昌晃／編曲：青木望／歌：ささきいさお　こおろぎ’７３

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