田中芳樹の未完のＳＦ小説『タイタニア』、これをＴＶアニメ化したものの主題歌がコレ。

田中作品は他にも『創竜伝』や『アルスラーン戦記』、『アップフェルラント物語』、『薬師寺涼子の怪奇事件簿』、『七都市物語』などがアニメ化されているが、この作品は『銀河英雄伝説』を手掛けた石黒昇が監督ということもあり、『銀英伝』のような壮大なオープニング・テーマ曲が誕生した。

メロディーそのものは親しみやすいものだがアレンジが凄く、演奏が神奈川フィルハーモニー管弦楽団。
そして歌い手としてオペラ歌手の錦織健を起用！
格調高く荘厳な、実に贅沢なアニメ主題歌に仕上がっている。
先日コンサートでこの歌を生で聴く機会を得たが、クラシックの歌曲の中にあっても全く遜色のないものだった。

なお『銀英伝』では、全編を彩るＢＧＭに既成のクラシック曲を使うという快挙を成し遂げたが、この作品では高木洋のオリジナル曲。
だが、前述の神奈川フィルが演奏し、久々に「交響組曲」としてコロムビアから発売されたのは、往時を知るファンの端くれとしては嬉しいこと。
そう、石黒監督は『宇宙戦艦ヤマト』のオリジナルスタッフでもあったからだ。

ちなみにエンディング・テーマはサイキックラバーが歌っており、オープニング曲、そして本編との落差に愕然となる・・・。

作詞・作曲：高取ヒデアキ／編曲：高木洋
指揮：竹本泰蔵／演奏：神奈川フィルハーモニー管弦楽団
歌：錦織健

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