2010年12月15日　エイベックス・エンタテインメント

　2010年12月公開劇場作品「仮面ライダー×仮面ライダー オーズ＆ダブル feat.スカル MOVIE大戦CORE」の主題歌。歌っているのは、作中で仮面ライダースカルを演じている吉川晃司さんと、「仮面ライダーオーズ」のTVシリーズの主題歌を歌っている大黒摩季さんの二人。2つの仮面ライダーシリーズをまたいだコラボ・ユニット。なお、歌っている「DaiKichi 〜大吉〜」というアーティスト名の由来は推して知るべし。

　これまで「仮面ライダー」の歌の作詞はほとんどを藤林聖子さんが手掛けていたが、今作では、大黒摩季さんが作詞を手掛け、吉川晃司さんが作曲を手掛けている。ヴォーカルのみでなく楽曲までがコラボによる制作となっており、そのためか力強いロックな曲の仕上がり。吉川さんと大黒さんの個性を、全体から感じることのできるパワフルな曲となっている。

　初めにこの曲を聞いた時、惜しみなく”アーティスト吉川晃司と大黒摩季”の個性が発揮されているので、本当に「仮面ライダー」の歌なのかと一瞬耳を疑った。しっかりとしたロック・サウンドとなっており、言い方を変えれば「仮面ライダー」らしくない歌のようにも思えるが、作品を見た後では納得のいくサウンドとなっており、考えるにそれは作中に登場する仮面ライダースカルと吉川晃司さんの一体感から生まれる相性の良さと、「仮面ライダーオーズ」の持ち合わせている明暗どちらも取り込み可能な懐の広い作品の性格によるものかと察するしだい。

　よくよく聞くと、吉川さんが幅広い音域で歌っており、リズムも速く、なかなかに難易度の高いロック・デュエット・ソングとなっている。リズムに乗って跳ねるような両者のボーカルがかっこいい。

編集