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「戦え!ポリマー」
投稿日 : 2001/12/10 02:12
投稿者 梶原正義
参照先
「戦え!ポリマー/転身ポリマー」

作詩:鳥海尽三(OP)・酒井あきよし(ED)/作・編曲:菊池俊輔

ついに佐々木功/菊池俊輔のタッグ第3弾である。作品はアメコミ風キャラとカンフーアクションをミックスさせ、タツノコお得意のギャグを折り込んだもので、考えてみれば今のハリウッドの娯楽アクション作品との共通点も考えられる。その点で随分ススんでいた作品かもしれない(個人的にはポリマーの紫のブリーフが目についたが^^;)。
OPにおける「ささきいさお」氏のボーカルは、まさにその作品を反映したもので、声優「佐々木功」という製作側の認識がここでも見られる。カンフー風の掛け声は流石に当時の営業(^^;)でもキツかったそうだ。間奏の「♪ダンダン・・・!」という雄叫びも・・・結構イッパイイッパイな感じで、レコーディングルームでマイクの前で録音している風景を想像すると・・・あえて言うまい^^;
曲は、前作でみせたラテン/アフロ・キューバン調を更に押し進めたものと思える。
今回は初めて(?)ドラムも入り、よりパーカッションを多用している。このドラムがなかなかクセもので、全編で使用されるのではなく、ブレイクを挟みながら出たり入ったりする。先の掛け声部分の「静」の場面でオンになったかと思えば、次のメロディの「動」になれば、いつの間にか引っ込んでしまう・・・この辺りが曲全体の展開に妙なうねりを作り出している。「静」であるはずの部分に派手なドラミング、そういう対比的な使い方が面白い効果を出しているのではないか? 前回までのベタベタさとはかなりニュアンスが異なる。
また前回に比べて、ベースの地位が高まり全編にわたり常に怪しくビートを刻んでおり、全体的に派手なわりにはどこか曲調に影をつくっている。
EDは、更に変化。全体的に不協和音調で転調の嵐。いきなりからして怪しくうねるベースソロから始まるのもアニソンとしてはかなり異色。全編このベースがビートを刻み続ける。かなりブルージーでジャジーな感じだ。古いジャズでペギー・リーの「FEVER」という曲があり、偶然にもエルビス・プレスリーもカバーしているが、この手の曲はぐっと腰をすえて気だるく低音で歌うべきものだ。
ささき氏もそれを踏まえて、それこそ和声プレスリー時代に戻ったような低音ビブラートを聴かせる。それまでの子門真人の真似から、この曲でようやく自身の持ち味とアニソンとを消化し昇華できたのではないかと思う。
重低音ボイス「ささいいさお」・・・次の曲はいよいよ・・・である。
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