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「大空魔竜ガイキング」
投稿日 : 2001/12/16 02:00
投稿者 梶原正義
参照先
「大空魔竜ガイキング/星空のガイキング」

作詩:保富康午/作曲・編曲:菊池俊輔

同名アニメの主題歌である。今までの菊池楽曲に比べテンポもゆったりしていて、よく言えば落ち着いた、悪く言えば地味な印象を受ける。これは作詩が"ロマンチックな"保富氏であることも影響しているのだろう。
OPは、例によってマイナーからメジャーへの転調、例の「ホーンセクションによるレスポンス」「リフ・オブリガード・ユニゾンのパターン組み合わせストリングス」の使用などいかにも菊池氏的である。ただ、そのどれもが"パターン"化しており、ちょっとアイデアに詰まった感じもある。
だからといって決してクオリティが落ちていないのは流石としか言いようがない。メロディも印象的で一度聴いたら忘れられないものだ。全体的にブラスロック/ラテンロックっぽいアレンジやトーキングモジュールのようなエフェクターギターも耳につくが、いつにも増して特にベースの占める位置が大きい。バスドラやタムを効かせたドラミングも含めたリズム隊はまるで心臓の鼓動のように迫ってくる。
そろそろアメリカではディスコ・ミュージックがチャートを賑わせ初めていた頃だから、その辺の影響もあるのだろう。
ささきいさお氏のボーカルも通常通りの「いさお節」を効かせてくれる。
むしろEDの方が個人的には印象深い。ミディアムテンポのバラードで、カラオケにもよく入っているから人気も高いのだろう。
しかし、よーく聴いてみると同じく菊池氏作曲の「暴れん坊将軍」のテーマを思いださせるメロディラインである。その意味でもウェスタン時代劇風の曲と言えそうだ。こちらは更に増して保富氏のメッセージ色強い"ロマンチック"な歌詞だ。何故か今でも次々と紙芝居のように劇画調のキャラクターのカットが登場する映像がリンクしてしまう。
ささきいさお氏もずいぶんタメとこぶしを聴かせて唄っているが、決して演歌にならないところがスマートであり、洒脱で垢抜けたワン&オンリーの持ち味である。
この曲もCDであらためて聞き直すと、やはりベースがいい。ブンブンとうねりを上げながらも実に渋いどこかブルージーな雰囲気があり、曲を随分と腰のすわったものにしている。もしも、ギターが弾けたならカントリーブルース風にアコギ一本でバーボンでも空けながらイタなく演奏してみたいものだ。
きっと渋〜い大人の歌になると思う。
出来れば、現在の佐々木功さんにこんな味わいでライブでやって頂ければ光栄だ。もっともアニメファンは付いて来ないだろうが。
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