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「ザ・ウルトラマン」
投稿日 : 2000/11/20 23:13
投稿者 Excalibur
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♪誰もが知ってる〜ウルトラの戦士〜 という歌い出しのこの曲は、ウルトラシリーズ初のTVアニメ版『ザ・ウルトラマン』の主題歌。実はこの主人公はお馴染み<M78星雲>の出身ではなく、<ウルトラの星U40>の出身なので、誰も知らない新しいウルトラ戦士なのでありました。
アニメ化にあたり、ウルトラマンの声を伊武雅之(伊武雅刀)、ウルトラマンに変身するヒカリ超一郎の声に富山敬、という安全パイ(当時、古代進が変身するとデスラー総統になる、と騒がれたもんだっけ)を選択した円谷プロは、主題歌歌手でもオーソドックスにささきいさおをチョイス。同時期に製作・公開された2本の劇場用作品(『実相寺昭雄監督作品ウルトラマン』『ウルトラ6兄弟VS怪獣軍団』)でもささきいさおを起用している。
作詩は『ウルトラマンタロウ』以降、シリーズの主題歌を手掛けている阿久悠、作曲は『ウルトラマン』以来の登板となる宮内國郎と、これまた正統派。流石に初めてチャレンジする<アニメ版ウルトラ>を前にして冒険は出来なかった、ということか。
結果、歌い出しに恥じない誰もが知ってるという雰囲気の、親しみのあるいい歌になっていると思う。作品そのものがなかなか正当な評価を受けているとは言い難いので、この主題歌も残念ながら取り上げられる機会が少ない。もったいない話である。


作詞:阿久悠/作・編曲:宮内國郎/歌:ささきいさお、コロムビアゆりかご会
『ザ・ウルトラマン』(1979)
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「ザ・ウルトラマン/愛の勇者たち」
投稿日 : 2001/12/30 23:23
投稿者 梶原正義
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作詩:阿久 悠/作・編曲:宮内国郎
ウルトラシリーズでも異色のアニメ『ザ・ウルトラマン』の主題歌OP/EDである。
作品自体の評価は分かれるところだが、主題歌は名作だと思う。
何と言っても作詩が、阿久 悠そして作・編曲が元祖『ウルトラマン』の宮内国郎氏である。実は、このアニメの公開に先駆けて映画『実相寺昭雄監督作品 ウルトラマン』『ウルトラ6兄弟VS怪獣軍団』が公開され、ここでもささきいさお氏が主題歌を担当しており、それに続く宮内作品への参加となる。
OPは何と言ってもメロディが良い。言葉の持つ本来の音感とピタリと合ったメロディで、言葉と共に曲が耳に入って来るから明快でかつ分かりやすい。ディスコ・ビート風のリズムも明るく躍動感があるし、特に管楽器の低音部を活かしたアレンジはウルトラシリーズ初期の楽曲に通ずる感覚があって、我々のその世代の人間の脳の奥の記憶を突いてくれて何とも言えない気分にさせてくれる。曲の構成も同じフレーズを繰返しながら展開させ、最後に一気に盛り上げるある意味でシンプルなものだが、逆にそれ故の快活さがあると思う。
番組自体は再放送されなくても、この主題歌だけは運動会などのBGMとして結構使用されていた記憶があります。個人的にはウルトラシリーズの主題歌でも上位に入る楽曲である。
御大ささきいさお氏だが、やはりこの手の言葉を大事にした楽曲はお手の物といった感じで"メッセージシンガー"としての面目躍如たる溌剌としながらも力強い歌唱である。
今後、時代を挟んでいくつかのウルトラ作品の主題歌を担当するが、リメイクものよりもオリジナルな楽曲である本作がベストだと思う。因みにご自身作詩で冬木透氏作曲の「ウルトラセヴンのバラード」も、いい出来であると思う。
EDも名曲で、作品の評価に関わらずOPのみならずEDまでもカラオケに入っているから人気は高いのだろう。ブルージーな"泣き"のエレキギターがバラード調の本作にいいアクセントになっている。内容も科学警備隊員の哀愁を歌ったもので、やはり"メッセージシンガー/B面シンガー"佐々木功氏の言葉を大事にした歌唱は、本作をより魅力溢れるものにしている。歌を引き継いで流れる間奏のストリングスの美しさとギターの絡みも実に心地がよい。ウルトラマンの楽曲にしては随分シティでアダルトな感じで、夜のドライブのBGMには最高だと思う(但し一人のときのみ^^;)。
ついでに言うとサビの部分に合わせて科学警備隊員が一人ずつコマ送りで整列して行くシーンが何故か個人的には印象に残っている。OPやEDの画像も単なる本編のダイジェストやイメージシーンに終始しない独自のものとしての価値あるものが欲しい。
昔の名作と呼ばれる映画には、必ず別に製作する職人がいたものだ。
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