作詩：八手三郎/作・編曲：渡辺宙明

これは『ジャッカー電撃隊』のＥＤとなった主題歌である。
ＯＰのレビューでも触れたが、前作のどちらかといえば軟派路線に変わり、本作はシリアスで影のある作風となった。
ＥＤも、それに呼応してぐっと渋い作風である。
この曲も渡辺宙明氏によるもので、『大鉄人１７』を経た一連のマイナー系傑作曲の一つの到達点と言ってもいいかもしれない。
それにしても、この渋さは何であろう！
哀愁をたたえながらも適度にロック・ビートの効いたブルージーな作風だ。エレキギターのカッティングもイイ感じな"イタナさ"がある。とはいえ、さりげなくジャジーなオシャレさとスマートさが滲んで来る。さすが渡辺宙明氏！の引き出しの多さである。むしろプロに人気があるというのも首肯けよう。
佐々木功氏も、サイボーグであることの孤独の心境を折り込んだこの歌詞をかなり丁寧に歌い上げているようだ。ご自身"メッセージ・シンガー""Ｂ面シンガー"との心意気をお持ちとお聞きしているが、まさにその面目躍如といった感じだ。ちょっと力が入りすぎて声が飛んでしまう部分もあるが、それもご愛敬だ。随分アダルトな色っぽさを見せて歌っている。ある意味「レクイエム」への伏線とも言えるかもしれない。
しかし、この主人公４人のエネルギー、一人だけ"核"なのよね。他の３人が随分"地球に優しい"クリーンエネルギーなのにね(爆)。
なお、この曲をアイデアにして、「秘密戦隊ゴレンジャー」をジャズ・アレンジで再録している(個人的には両者の曲の基盤が異なると思いますが^^;)。
映像的には、何故かハートクイーン/カレン水木役のミッチーラブの"真っ赤なホットパンツ"＆"ハイヒールブーツ"によるハイキックが印象に残っている^^;。

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