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「行け行け飛雄馬」
投稿日 : 2001/12/20 00:29
投稿者 梶原正義
参照先
作詩:東京ムービー企画部/作曲:渡辺岳夫/編曲:松山ゆう士
("ゆう"は示に右と書く)

バッターに転向した飛雄馬が登場した『新 巨人の星』の主題歌である。
飛雄馬も随分と大人となり、時代も「もーれつからビューティフルへ」になったせいか、依然のスポ根路線から青春ドラマ路線へと作風チェンジ。キャラも荒木"星矢"伸吾氏によるもので、いわゆる"汗臭さ"は薄まり、スマートさが出たといえる。
OPは、曲こそ同じだが、オリジナルの"アンサンブル・ポッカ"から佐々木"いさ王"功氏とこおろぎ'73の最強コンビにスイッチし改めて再吹込みされた。もちろん、これは上記の作風の変化だろう。アニメブームの中で新たなアニメ・ファンを獲得する意味もあったのかもしれない。
因みに『新 巨人の星U』では水木"アニキ"一郎氏が担当している。
そもそもオリジナルが大ヒットしているから、こういうリメイクものは成功するのが難しい。オリジナルに忠実であれば「二番煎じ」と言われ、あまりにかけ離れれば「改悪」と言われる運命がつきまとう。
ささきいさおバージョンについて言えば、確かに作風の変化に"忠実"な余り、今聴くと演奏、こおろぎ'73のコーラスワークを含めて"モダン"すぎる嫌いもない訳ではない。しかし、上述の通りオリジナルのバージョンのインパクトが強すぎるのが原因なので、その点は割り引かなくてはなるまい。
結論から言えば、オリジナルに"忠実"でありながらも、ちゃんと"ささきいさお"の代表曲にしていると言ってしまおう。さすがに重低音の艶あるバリトンは実に堂々としたもので、こうした寮歌的な歌にも"ハマって"いる。エルビスの「アメリカの祈り」にも通ずると言ったら誉め過ぎかな^^;
いずれにせよ、当時よくあったアニメ主題歌大全集なんかで、レーベルの違う曲などは別の専属歌手がコピーしたバージョンが入っていたが、そんなコピーとは雲泥の差であったことは事実である。
もちろん、本編放映の直前には同じく野球チームの応援歌「それゆけぼくらのファイターズ/ファイターズ讃歌」を発表しているのだから、余裕綽々なのも首肯ける。
もっとも、このバージョンは他の新録音の曲(ED「よみがえれ飛雄馬」など)と一緒に聴いてみてその真価を問うべきだろう。
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