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「激走!ルーベンカイザー」
投稿日 : 2001/12/21 05:54
投稿者 梶原正義
参照先
「激走!ルーベンカイザー/おまえが選んだ道だから」

作詩:八手三郎/作・編曲:菊池俊輔

当時一世を風靡したスーパーカーブームに影響されて製作されたアニメ『激走ルーベンカイザー』の主題歌である。とはいえ実は私リアルタイムでは見ていない。
地方では当時民放局が少なかったため、人気のある番組が優先されていて、そうでないものは随分時間が経ってから放送されたりした。私の地元ではあの「宇宙戦艦ヤマト」も数週間遅れで日曜の朝放映していた(おかげでハイジとダブることもなかったので幸せでもあった^^;)。
OPは、これぞ菊池"アクション"俊輔氏という作品だ。いきなりからして得意のファンファーレ風ブラスのイントロで始まり、そのまま歌詞そのまんまに一気にフルスロットルで疾走してゆく。
メロディも得意のウェスタン時代活劇風のマイナー調の勇壮な曲だ。全編に渡り独特のブラスで"あおり"続けるスピード感がスゴイ。もっとも、一方で菊池メロディで陰口たたかれるワンパターンさも垣間見られてきた。よく聴くと「勇者よ銀河を渡れ」に似ている部分も確かにある。
しかし、菊池氏の作曲した曲の数を考えればそれは無粋というものだろう。聴いただけで菊池節と分かるオリジナリティこそカット&コピー万能時代の現在には驚異に映る。ましてやレコードセールス自体が目標ではないサントラという仕事においては、いかに低コストで一定水準以上のものを量産することが要請される。そういう条件の下では、汎用性の効く"決め技パターン"をいかに容易できるかが大きな武器となる。
何より四半世紀近くに渡って常にエバーグリーンな楽曲を数多く生み出したことに素直に驚嘆すべきではないかと思う。
ささきいさお氏も、もはや余裕綽々。はりきってシャウトしている。こんな曲を聴いて運転していたら、間違いなく白いバイクに追いかけられるだろう(爆)。
EDは、打って変わって哀愁ただよういかにも日本的な旋律をもったスローな曲。勇壮なストリングスが郷愁を誘う。しかし、一歩間違えば、「暴れん坊将軍」系の時代劇のサントラになってしまいそうである。
とはいえ、タイトルと同じ出だしのフレーズは印象的だ。佐々木功氏も、我が身に感ずるところがあったかのようにいつになく感情を込めて歌い上げている。やっぱり、人の親になったことのない人間や何となく生きてきた人間には、こうは見事には歌えまい。
この後、自身による作曲も手掛け始めることを思えば感慨深いものもある。
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