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「MAZINGER Z」
投稿日 : 2001/12/22 06:05
投稿者 梶原正義
参照先
作詩:東文彦/訳詩:WILLIAM SAYLOR/作曲:渡辺宙明

'77年のアニメブームの際に数多く企画された外国人俳優によるアニメの英語ドラマLPに収録されたもので、主題歌「マジンガーZ」の英語版である。
WILLIAM SAYLORによる英語訳となっているのだが、この訳が正直ショボイ^^;
当時の外国人にとって、アニメなんてローティーン以下の子供の見るものだったのかどうかは知らないけれど、あまりにそのまんまの説明的歌詞は我々の世代にはキツイ。
"マジンガーZは敵よりも速くて、ずっと強いんだ"って言われなくても分かりますがな・・・(T0T) もう少しオリジナルの持っていた作品世界を表現できなかっただろうか? おまけに字余りでメロディに全然合っていない。まぁこの曲があまりに日本的なので、英語の語感に添わないのは分かりますが・・・。
さて、肝心の佐々木"いさ王"功氏のボーカルですが、まぁ英語の発音は置いといて、ともかくこの字余りの歌詞では大変だったでしょうね。しかも、このLPは水木"アニキ"一郎氏の名唱による日本語のオリジナルも収録されているのである。随分やり辛かっただろう。
どういういきさつがあったのかは知る由もないが、随分な企画だと思う。元和製プレスリーと呼ばれていたんだから、英語の歌もイケるんじゃ・・・なんていう発想だったら、両氏に失礼というものだろう。アニキだって、アメリカンポップスを血肉にして来たシンガーなのだ。
とにかく、そんな訳で佐々木氏もなんとか自分のカラーを出そうと必死な印象である。
しかし、ちょっと空回り気味な印象だ。やっぱり水木バージョンとの比較ということが頭にあったせいか、ちょっと力が入りすぎて、しかも考え過ぎた感じだ。どこかよそよそしい印象がある。その反面、歌詞が歌詞だから仕方ないが、オリジナルの歌詞とある種のおどろおどろさのある世界を知った人間にはやはりスマートすぎる嫌いがある。それが持ち味なんだらから佐々木氏のせいではない。
「Z」の発音は英語では「ズィー」に近い。「ゼット」と発音するのはフランス語であって、フランス語圏のカナダ人が使う程度だ。佐々木氏も最初は忠実に「ズィー」と発音しているが、最後の雄叫びはさすがにそれじゃあ日本人には分からないだろうということで「ゼット」と叫んでいるが、「ずぇぇぇぇっとっぉぉ」と妙なコブシを回しているのは何ででしょう?そんなに律儀に声の質まで変えなくても良さそうなものを・・・(佐々木さんゴメンナサイ<(_ _)>)。キーがそもそも佐々木氏にはあっていないようだから、苦肉の策だったのかもしれません。
ちゃんと合ったキーの演奏で、いつものように普通に歌って頂ければそれで十分だったと思います。その前に歌詞を何とかせい!
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